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「六ヶ所村ラプソディ」上映会 [原発や核廃棄物]

ドキュメンタリー映画 「六ヶ所村ラプソディ」 上映会 kk報告

日時:9月8日(土)18:30

場所: 生活クラブ高津センター
主催:かわさき生活クラブ反核平和ヒロシマ実行委員会・
                      かわさきかえるプロジェクト

チームGOGOの冊子に、六ヶ所村に建設された、核燃料再処理工場が今年2007年11月に本格稼動されると、チェルノブイリ原発事故の10倍の放射能が大気に放出されるという文があり、定例会でも話題になりました。タイミングよく、生活クラブ生協でこの映画の上映会があり、Aさんと2人で観てきました。


六ヶ所村で反対運動を続けている菊川さんほか市民の淡々とした訴えは心を打つものがありましたが、六ヶ所村の30年間の反対運動はかなり弱体化し、原子力産業の恩恵もこうむっている状況で、複雑な問題を抱えています。一番ショックを受けたのは、核燃料再処理工場は世界に2ヶ所しかなく、イギリスのセラフィールド処理工場は事故をおこし、閉鎖する予定ですが、海洋汚染がひどく、海底には平常の70倍プルトニウムがたまり、小児がんも10倍。息子が小児がんになり、反対運動を続けているイギリスの女性を取材しています。六ヵ所村の再処理工場が本格稼動を始めると、1年間でドラム缶54万本の放射能が放出され、それが40年稼動予定とのことです。
映画の冊子を見たい方はどうぞお申し出ください。


新潟地震による柏崎原発の影響で六ヶ所村再処理工場の稼動が来年2月に延びました。猛暑で温暖化を実感し、テレビで原発の火災の映像なども見られ、原発反対の風は吹いてきています。自然エネルギーにかえ、私たちも電気にたよらない生活に転換させることに、自信をもってすすんでいきたいですね。


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浜岡原発は制御不能になる [原発や核廃棄物]

「いまさらこのような事実を知っても混乱するばかりでしょうが、
事実は事実として受け止め、そこから考える必要があると思います。」と教えていただいた 
http://www.news.janjan.jp/area/0504/0504145797/1.php より
転載させていただきました。

設計者からの諌言「浜岡原発は制御不能になる」 2005/04/15

 私(林信夫はペンネーム)は日本原子力事業株式会社(現・株式会社東芝)の社員として、中部電力浜岡原子力発電所2号機の設計に当たった技術者です。浜岡原発は基礎を固定する岩盤の強度が弱いという問題があり、当時、技術者たちは原子炉が地震に耐えられるようにいろいろ工夫をしましたが、いずれも耐震計算をしてみると「持たない」という結果が出たのです。それでも2号機の建設はそのまま進みそうでした。私はとても悩みました。そして、技術者の良心に従って会社を辞めました。周りの人たちへのささやかな「警告」になればと思ったからです。

 それから30年余りが経ちました。今年1月には、浜岡原発の運転中止を求める署名運動が全国的に進められていることを新聞記事で知りました。中部電力が浜岡原発の大規模な補強工事をすることも新聞記事で読みました。ほんとうに恐ろしい事態が起こっているに違いありません。私はこの際、私の知っていること、私が経験したことを、すべて明らかにすることにしました。それが社会に対する私の責任と考えたからです。

 2つのことを申し上げたいと思います。
 第1は、浜岡2号炉の耐震計算結果は地震に耐えられなかった
 第2は、直下型地震が起こると核燃料の制御ができなくなる可能性がある
 ということです。

耐震計算結果は地震に耐えられなかった

 私は1969年4月に東芝の子会社である日本原子力事業(株)に入社し、東芝鶴見工場で、原子炉の炉内構造物の設計に従事しました。上部・下部シュラウド(炉心隔壁)、上部・下部格子板、緊急冷却装置など核燃料を支える部分の設計です。

 最初は東京電力福島原発2号炉、次に中部電力浜岡2号炉の設計を担当しました。設計者は計算担当者の指示にしたがって、炉内構造物をいくつかの部分に分け、その部分の重量など計算用のデータを提出します。そのデータに基づいて計算担当者が耐震計算をします。

 浜岡2号炉の場合、設計者は100人近くいました。部門ごとの設計者代表が集められた会議の席で計算担当者から聞かされた話は「建屋と圧力容器について、いろいろ耐震補強の工夫をしてみたが、空間が狭すぎてうまく行かないので諦めた」ということでした。原子力発電所の建設は、建屋→建屋内の圧力容器→容器内のシュラウド、格子板などといった順に、安全性の許可を得ながら5、6年掛かりで進めますので、後になって補強のための空間がないとわかっても、それから広げることはできないのです。

 私も私が担当していた核燃料集合体の上部の水平の位置を保持するための上部格子板の応力計算をしてみましたが、「完全につぶれる」という結果が出てしまったのです。

 計算担当者の説明によると、浜岡2号炉が地震に耐えられない原因は次の2つです。

 (1)岩盤の強度が弱いこと(福島は強かった)
 (2)核燃料集合体の固有振動数が想定地震の周波数に近く共振し易いこと

ごまかしの再計算

 そして計算担当者は、「対策」として、次の3つの方法で再計算すると述べました。

 (1)岩盤の強度を測定し直したら強かったことにする(福島なみ)
 (2)核燃料の固有振動数を実験値でなく米GE(ゼネラル・エレクトリック)社の推奨値を使用する
 (3)建屋の建築材料の粘性を大きくとる(振動が減衰し易い)
 つまりごまかしの計算をして、当初計画のまま押し通してしまうということです。

 私はその直後の1972年7月に退社することにしました。会社の会議室で上司に辞意を伝えました。自分の席に戻ったときには、耐震計算結果のバインダーはなくなっていました。

 私の退社後に耐震補強を行ったかどうかは私にはわかりません。しかし、浜岡1号機は配管破断事故とシュラウドの亀裂で停止中、2号機も亀裂の入ったシュラウドの交換が終わる(08年3月)まで停止と報道されています。私が設計に携わった頃から今日まで大きな地震もなかったのに、このように深刻な事態が起こっていることから推測すれば、中部電力は耐震のための設計変更はしないまま建設を進めたものと考えられます。

 計算担当者が中部電力に内緒でごまかしの計算書を提出した可能性がないわけではありませんが、技術者が関係者に相談もせずに偽の計算書を出すことはまずあり得ませんから、中部電力は地震に耐えられないことを承知していたはずです。

 浜岡1、2号機が造られた70年代初めには東海地震の震源域のど真ん中に位置していることがわかっていなかったという報道がよくありますが、もっと問題なのは原子力発電所立地について地盤強度の基準がなかったのではないかと思われることです。プレート境界や活断層の有無以前の問題として、なぜ、地盤強度の弱い浜岡に電発が立地したのか。基準さえあれば浜岡原発の建設は避けられたはずなのです。

 退社して10年ぐらい経ったとき、大学院時代の研究会のOB会で、大手重機メーカーで原子力施設の仕事をしている後輩に会いました。「浜岡2号機は耐震が持たないので会社を辞めた」と話したところ、彼はたまたま浜岡2号機の圧力容器を担当していて「そう言われれぼあそこはちょっとした地震でもビンビン揺れます」と言っていました。これが大地震もなかったのに配管が壊れたり、シュラウドに亀裂が入った原因と思われます。

 中部電力は、地盤および原子炉の建家、圧力容器、配管などに、震度計を設置して、地震時のデータを公表すべきです。そうすれば、すべてが明らかになります。公表できないとすれば、それは浜岡原発がいかに地震に弱い構造であるかを自ずと物語ることになります。

直下型地震が起こると核燃料の制御ができなくなる可能性がある

 現在の原子炉の耐震計算は横波(水平方向の揺れ)に対してのみを行っています。しかし、阪神・淡路大震災のような直下型の地震では、縦波(上下方向の揺れ)も強く、建物がつぶれました。この縦波を原子炉について考えると、制御棒の挿入が不可能になり、原子炉は制御不能の状態に陥ることが考えられます。

 ご存知のように、軽水炉(BWR型)原子炉の燃料集合体は使用済みになると、原子炉から引き上げられ、新しい燃料集合体に換えられます。これが簡単にできるのは、燃料が下部格子板の上に乗っているだけだからです。ただし、燃料集合体と燃料集合体の間を制御棒が動くスペースを確保するために、下部格子板の穴にはめこまれ、横方向には動かないようになっています。

メルトダウンの危険性

 ここを直下型の大地震波が襲うことになると、大きな上下の振動と、水平方向の振動が同時に来ます。上下の振動が激しければ、燃料集合体は上に投げ出され、下部格子板から離れて宙に浮き、下部格子板は水平方向にも振動してますから、穴の位置がずれて穴に戻らなくなる可能性があります。したがって、強い地震を感知して、自動的に制御棒を挿入しようとしても、制御棒が核燃料集合体にぶつかったり、破損したりして、挿入できなくなる可能性があります。

 原子炉が制御不能に陥れば、核反応は止まらなくなります。その後、液注、配管破断による炉内の水漏れ、緊急冷却装置の故障を経て、やがてはメルトダウン(炉心熔融)です。浜岡原発は世界に放射能を撒き散らす最悪の事態を引き起こす可能性があります。過去に設計に関わった者として、そのことを明確に申し上げます。

(林信夫)


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原発がどんなものか知ってほしい [原発や核廃棄物]

「国民が現実を「知らされていない」実態が、ここにもあったか、という思いです。
やはり、原発は全廃しなければいけませんね。」と 教えてもらったHPです。
http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html 
以下 目次のみ 転載させていただきました。どうぞ 本文はHPをあけてください。
 

原発がどんなものか知ってほしい(全)   平井憲夫

私は原発反対運動家ではありません
 私は原発反対運動家ではありません。二十年間、原子力発電所の現場で働いていた者です。原発については賛成だとか、危険だとか、安全だとかいろんな論争がありますが、私は「原発とはこういうものですよ」と、ほとんどの人が知らない原発の中のお話をします。そして、最後まで読んでいただくと、原発がみなさんが思っていらっしゃるようなものではなく、毎日、被曝者を生み、大変な差別をつくっているものでもあることがよく分かると思います。

1.私は原発反対運動家ではありません
2.「安全」は机上の話
3.素人が造る原発
4.名ばかりの検査・検査官
5.いいかげんな原発の耐震設計
6.定期点検工事も素人が
7.放射能垂れ流しの海
8.内部被爆が一番怖い
9.普通の職場環境とは全く違う
10.「絶対安全」だと5時間の洗脳教育
11.だれが助けるのか
12.びっくりした美浜原発細管破断事故!
13.もんじゅの大事故
14.日本のプルトニウムがフランスの核兵器に?
15.日本には途中でやめる勇気がない
16.廃炉も解体も出来ない原発
17.「閉鎖」して、監視・管理
18.どうしようもない放射性廃棄物
19.住民の被曝と恐ろしい差別
20.私、子供生んでも大丈夫ですか。たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ。
21.原発がある限り、安心できない
著者 平井憲夫さんについて
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私は原発反対運動家ではありません。
 二十年間、原子力発電所の現場で働いていた者です。原発については賛成だとか、危険だとか、安全だとかいろんな論争がありますが、私は「原発とはこういうものですよ」と、ほとんどの人が知らない原発の中のお話をします。そして、最後まで読んでいただくと、原発がみなさんが思っていらっしゃるようなものではなく、毎日、被曝者を生み、大変な差別をつくっているものでもあることがよく分かると思います。

 はじめて聞かれる話も多いと思います。どうか、最後まで読んで、それから、原発をどうしたらいいか、みなさんで考えられたらいいと思います。原発について、設計の話をする人はたくさんいますが、私のように施工、造る話をする人がいないのです。しかし、現場を知らないと、原発の本当のことは分かりません。

 私はプラント、大きな化学製造工場などの配管が専門です。二○代の終わりごろに、日本に原発を造るというのでスカウトされて、原発に行きました。一作業負だったら、何十年いても分かりませんが、現場監督として長く働きましたから、原発の中のことはほとんど知っています。

「安全」は机上の話
 去年(一九九五年)の一月一七日に阪神大震災が起きて、国民の中から「地震で原発が壊れたりしないか」という不安の声が高くなりました。原発は地震で本当に大丈夫か、と。しかし、決して大丈夫ではありません。国や電力会社は、耐震設計を考え、固い岩盤の上に建設されているので安全だと強調していますが、これは机上の話です。

 この地震の次の日、私は神戸に行ってみて、余りにも原発との共通点の多さに、改めて考えさせられました。まさか、新幹線の線路が落下したり、高速道路が横倒しになるとは、それまで国民のだれ1人考えてもみなかったと思います。

 世間一般に、原発や新幹線、高速道路などは官庁検査によって、きびしい検査が行われていると思われています。しかし、新幹線の橋脚部のコンクリートの中には型枠の木片が入っていたし、高速道路の支柱の鉄骨の溶接は溶け込み不良でした。一見、溶接がされているように見えていても、溶接そのものがなされていなくて、溶接部が全部はずれてしまっていました。

 なぜ、このような事が起きてしまったのでしょうか。その根本は、余りにも机上の設計ばかりに重点を置いていて、現場の施工、管理を怠ったためです。それが直接の原因ではなくても、このような事故が起きてしまうのです。

素人が造る原発
 原発でも、原子炉の中に針金が入っていたり、配管の中に道具や工具を入れたまま配管をつないでしまったり、いわゆる人が間違える事故、ヒューマンエラーがあまりにも多すぎます。それは現場にブロの職人が少なく、いくら設計が立派でも、設計通りには造られていないからです。机上の設計の議論は、最高の技量を持った職人が施工することが絶対条件です。しかし、原発を造る人がどんな技量を持った人であるのか、現場がどうなっているのかという議論は1度もされたことがありません。

 原発にしろ、建設現場にしろ、作業者から検査官まで総素人によって造られているのが現実ですから、原発や新幹線、高速道路がいつ大事故を起こしても、不思議ではないのです。

 日本の原発の設計も優秀で、二重、三重に多重防護されていて、どこかで故障が起きるとちゃんと止まるようになっています。しかし、これは設計の段階までです。施工、造る段階でおかしくなってしまっているのです。

 仮に、自分の家を建てる時に、立派な一級建築士に設計をしてもらっても、大工や左官屋の腕が悪かったら、雨漏りはする、建具は合わなくなったりしますが、残念ながら、これが日本の原発なのです。

 ひとむかし前までは、現場作業には、棒心(ぼうしん)と呼ばれる職人、現場の若い監督以上の経験を積んだ職人が班長として必ずいました。職人は自分の仕事にプライドを持っていて、事故や手抜きは恥だと考えていましたし、事故の恐ろしさもよく知っていました。それが十年くらい前から、現場に職人がいなくなりました。全くの素人を経験不問という形で募集しています。素人の人は事故の怖さを知らない、なにが不正工事やら手抜きかも、全く知らないで作業しています。それが今の原発の実情です。

 例えば、東京電力の福島原発では、針金を原子炉の中に落としたまま運転していて、1歩間違えば、世界中を巻き込むような大事故になっていたところでした。本人は針金を落としたことは知っていたのに、それがどれだけの大事故につながるかの認識は全然なかったのです。そういう意味では老朽化した原発も危ないのですが、新しい原発も素人が造るという意味で危ないのは同じです。

 現場に職人が少なくなってから、素人でも造れるように、工事がマニュアル化されるようになりました。マニュアル化というのは図面を見て作るのではなく、工場である程度組み立てた物を持ってきて、現場で1番と1番、2番と2番というように、ただ積木を積み重ねるようにして合わせていくんです。そうすると、今、自分が何をしているのか、どれほど重要なことをしているのか、全く分からないままに造っていくことになるのです。こういうことも、事故や故障がひんぱんに起こるようになった原因のひとつです。

 また、原発には放射能の被曝の問題があって後継者を育てることが出来ない職場なのです。原発の作業現場は暗くて暑いし、防護マスクも付けていて、互いに話をすることも出来ないような所ですから、身振り手振りなんです。これではちゃんとした技術を教えることができません。それに、いわゆる腕のいい人ほど、年問の許容線量を先に使ってしまって、中に入れなくなります。だから、よけいに素人でもいいということになってしまうんです。

 また、例えば、溶接の職人ですと、目がやられます。30歳すぎたらもうだめで、細かい仕事が出来なくなります。そうすると、細かい仕事が多い石油プラントなどでは使いものになりませんから、だったら、まあ、日当が安くても、原発の方にでも行こうかなあということになります。

 皆さんは何か勘違いしていて、原発というのはとても技術的に高度なものだと思い込んでいるかも知れないけれど、そんな高級なものではないのです。

 ですから、素人が造る原発ということで、原発はこれから先、本当にどうしようもなくなってきます。

名ばかりの検査・検査官
 原発を造る職人がいなくなっても、検査をきっちりやればいいという人がいます。しかし、その検査体制が問題なのです。出来上がったものを見るのが日本の検査ですから、それではダメなのです。検査は施工の過程を見ることが重要なのです。

 検査官が溶接なら溶接を、「そうではない。よく見ていなさい。このようにするんだ」と自分でやって見せる技量がないと本当の検査にはなりません。そういう技量の無い検査官にまともな検査が出来るわけがないのです。メーカーや施主の説明を聞き、書類さえ整っていれば合格とする、これが今の官庁検査の実態です。

 原発の事故があまりにもひんぱんに起き出したころに、運転管理専門官を各原発に置くことが閣議で決まりました。原発の新設や定検(定期検査)のあとの運転の許可を出す役人です。私もその役人が素人だとは知っていましたが、ここまでひどいとは知らなかったです。

 というのは、水戸で講演をしていた時、会場から「実は恥ずかしいんですが、まるっきり素人です」と、科技庁(科学技術庁)の者だとはっきり名乗って発言した人がいました。その人は「自分たちの職場の職員は、被曝するから絶対に現場に出さなかった。折から行政改革で農水省の役人が余っているというので、昨日まで養蚕の指導をしていた人やハマチ養殖の指導をしていた人を、次の日には専門検査官として赴任させた。そういう何にも知らない人が原発の専門検査官として運転許可を出した。美浜原発にいた専門官は三か月前までは、お米の検査をしていた人だった」と、その人たちの実名を挙げて話してくれました。このようにまったくの素人が出す原発の運転許可を信用できますか。

 東京電力の福島原発で、緊急炉心冷却装置(ECCS)が作動した大事故が起きたとき、読売新聞が「現地専門官カヤの外」と報道していましたが、その人は、自分の担当している原発で大事故が起きたことを、次の日の新聞で知ったのです。なぜ、専門官が何も知らなかったのか。それは、電力会社の人は専門官がまったくの素人であることを知っていますから、火事場のような騒ぎの中で、子どもに教えるように、いちいち説明する時間がなかったので、その人を現場にも入れないで放って置いたのです。だから何も知らなかったのです。

 そんないい加減な人の下に原子力検査協会の人がいます。この人がどんな人かというと、この協会は通産省を定年退職した人の天下り先ですから、全然畑違いの人です。この人が原発の工事のあらゆる検査の権限を持っていて、この人の0Kが出ないと仕事が進まないのですが、検査のことはなにも知りません。ですから、検査と言ってもただ見に行くだけです。けれども大変な権限を持っています。この協会の下に電力会社があり、その下に原子炉メーカーの日立・東芝・三菱の三社があります。私は日立にいましたが、このメーカーの下に工事会社があるんです。つまり、メーカーから上も素人、その下の工事会社もほとんど素人ということになります。だから、原発の事故のことも電力会社ではなく、メー力-でないと、詳しいことは分からないのです。

 私は現役のころも、辞めてからも、ずっと言っていますが、天下りや特殊法人ではなく、本当の第三者的な機関、通産省は原発を推進しているところですから、そういう所と全く関係のない機関を作って、その機関が検査をする。そして、検査官は配管のことなど経験を積んだ人、現場のたたき上げの職人が検査と指導を行えば、溶接の不具合や手抜き工事も見抜けるからと、一生懸命に言ってきましたが、いまだに何も変わっていません。このように、日本の原発行政は、余りにも無責任でお粗末なものなんです。

いいかげんな原発の耐震設計
 阪神大震災後に、慌ただしく日本中の原発の耐震設計を見直して、その結果を九月に発表しましたが、「どの原発も、どんな地震が起きても大丈夫」というあきれたものでした。私が関わった限り、初めのころの原発では、地震のことなど真面目に考えていなかったのです。それを新しいのも古いのも一緒くたにして、大丈夫だなんて、とんでもないことです。1993年に、女川原発の一号機が震度4くらいの地震で出力が急上昇して、自動停止したことがありましたが、この事故は大変な事故でした。なぜ大変だったかというと、この原発では、1984年に震度5で止まるような工事をしているのですが、それが震度5ではないのに止まったんです。わかりやすく言うと、高速道路を運転中、ブレーキを踏まないのに、突然、急ブレーキがかかって止まったと同じことなんです。これは、東北電力が言うように、止まったからよかった、というような簡単なことではありません。5で止まるように設計されているものが4で止まったということは、5では止まらない可能性もあるということなんです。つまり、いろんなことが設計通りにいかないということの現れなんです。

 こういう地震で異常な止まり方をした原発は、1987年に福島原発でも起きていますが、同じ型の原発が全国で10もあります。これは地震と原発のことを考えるとき、非常に恐ろしいことではないでしょうか。

定期点検工事も素人が
 原発は1年くらい運転すると、必ず止めて検査をすることになっていて、定期検査、定検といっています。原子炉には70気圧とか、150気圧とかいうものすごい圧力がかけられていて、配管の中には水が、水といっても300℃もある熱湯ですが、水や水蒸気がすごい勢いで通っていますから、配管の厚さが半分くらいに薄くなってしまう所もあるのです。そういう配管とかバルブとかを、定検でどうしても取り替えなくてはならないのですが、この作業に必ず被曝が伴うわけです。

 原発は一回動かすと、中は放射能、放射線でいっぱいになりますから、その中で人間が放射線を浴びながら働いているのです。そういう現場へ行くのには、自分の服を全部脱いで、防護服に着替えて入ります。防護服というと、放射能から体を守る服のように聞こえますが、そうではないんですよ。放射線の量を計るアラームメーターは防護服の中のチョッキに付けているんですから。つまり、防護服は放射能を外に持ち出さないための単なる作業着です。作業している人を放射能から守るものではないのです。だから、作業が終わって外に出る時には、パンツー枚になって、被曝していないかどうか検査をするんです。体の表面に放射能がついている、いわゆる外部被曝ですと、シャワーで洗うと大体流せますから、放射能がゼロになるまで徹底的に洗ってから、やっと出られます。

 また、安全靴といって、備付けの靴に履き替えますが、この靴もサイズが自分の足にきちっと合うものはありませんから、大事な働く足元がちゃんと定まりません。それに放射能を吸わないように全面マスクを付けたりします。そういうかっこうで現場に入り、放射能の心配をしながら働くわけですから、実際、原発の中ではいい仕事は絶対に出来ません。普通の職場とはまったく違うのです。

 そういう仕事をする人が95%以上まるっきりの素人です。お百姓や漁師の人が自分の仕事が暇な冬場などにやります。言葉は悪いのですが、いわゆる出稼ぎの人です。そういう経験のない人が、怖さを全く知らないで作業をするわけです。

 例えば、ボルトをネジで締める作業をするとき、「対角線に締めなさい、締めないと漏れるよ」と教えますが、作業する現場は放射線管理区域ですから、放射能がいっぱいあって最悪な所です。作業現場に入る時はアラームメーターをつけて入りますが、現場は場所によって放射線の量が違いますから、作業の出来る時間が違います。分刻みです。

 現場に入る前にその日の作業と時間、時間というのは、その日に浴びてよい放射能の量で時間が決まるわけですが、その現場が20分間作業ができる所だとすると、20分経つとアラ-ムメーターが鳴るようにしてある。だから、「アラームメーターが鳴ったら現場から出なさいよ」と指示します。でも現場には時計がありません。時計を持って入ると、時計が放射能で汚染されますから腹時計です。そうやって、現場に行きます。

 そこでは、ボルトをネジで締めながら、もう10分は過ぎたかな、15分は過ぎたかなと、頭はそっちの方にばかり行きます。アラームメーターが鳴るのが怖いですから。アラームメーターというのはビーッととんでもない音がしますので、初めての人はその音が鳴ると、顔から血の気が引くくらい怖いものです。これは経験した者でないと分かりません。ビーッと鳴ると、レントゲンなら何十枚もいっぺんに写したくらいの放射線の量に当たります。ですからネジを対角線に締めなさいと言っても、言われた通りには出来なくて、ただ締めればいいと、どうしてもいい加滅になってしまうのです。すると、どうなりますか。

放射能垂れ流しの海
 冬に定検工事をすることが多いのですが、定検が終わると、海に放射能を含んだ水が何十トンも流れてしまうのです。はっきり言って、今、日本列島で取れる魚で、安心して食べられる魚はほとんどありません。日本の海が放射能で汚染されてしまっているのです。

 海に放射能で汚れた水をたれ流すのは、定検の時だけではありません。原発はすごい熱を出すので、日本では海水で冷やして、その水を海に捨てていますが、これが放射能を含んだ温排水で、一分間に何十トンにもなります。

 原発の事故があっても、県などがあわてて安全宣言を出しますし、電力会社はそれ以上に隠そうとします。それに、国民もほとんど無関心ですから、日本の海は汚れっぱなしです。

 防護服には放射性物質がいっぱいついていますから、それを最初は水洗いして、全部海に流しています。排水口で放射線の量を計ると、すごい量です。こういう所で魚の養殖をしています。安全な食べ物を求めている人たちは、こういうことも知って、原発にもっと関心をもって欲しいものです。このままでは、放射能に汚染されていないものを選べなくなると思いますよ。

 数年前の石川県の志賀原発の差止め裁判の報告会で、八十歳近い行商をしているおばあさんが、こんな話をしました。「私はいままで原発のことを知らなかった。今日、昆布とわかめをお得意さんに持っていったら、そこの若奥さんに「悪いけどもう買えないよ、今日で終わりね、志賀原発が運転に入ったから」って言われた。原発のことは何も分からないけど、初めて実感として原発のことが分かった。どうしたらいいのか」って途方にくれていました。みなさんの知らないところで、日本の海が放射能で汚染され続けています。

内部被爆が一番怖い
 原発の建屋の中は、全部の物が放射性物質に変わってきます。物がすべて放射性物質になって、放射線を出すようになるのです。どんなに厚い鉄でも放射線が突き抜けるからです。体の外から浴びる外部被曝も怖いですが、一番怖いのは内部被曝です。

 ホコリ、どこにでもあるチリとかホコリ。原発の中ではこのホコリが放射能をあびて放射性物質となって飛んでいます。この放射能をおびたホコリが口や鼻から入ると、それが内部被曝になります。原発の作業では片付けや掃除で一番内部被曝をしますが、この体の中から放射線を浴びる内部被曝の方が外部被曝よりもずっと危険なのです。体の中から直接放射線を浴びるわけですから。

 体の中に入った放射能は、通常は、三日くらいで汗や小便と一緒に出てしまいますが、三日なら三日、放射能を体の中に置いたままになります。また、体から出るといっても、人間が勝手に決めた基準ですから、決してゼロにはなりません。これが非常に怖いのです。どんなに微量でも、体の中に蓄積されていきますから。

 原発を見学した人なら分かると思いますが、一般の人が見学できるところは、とてもきれいにしてあって、職員も「きれいでしょう」と自慢そうに言っていますが、それは当たり前なのです。きれいにしておかないと放射能のホコリが飛んで危険ですから。

 私はその内部被曝を百回以上もして、癌になってしまいました。癌の宣告を受けたとき、本当に死ぬのが怖くて怖くてどうしようかと考えました。でも、私の母が何時も言っていたのですが、「死ぬより大きいことはないよ」と。じゃ死ぬ前になにかやろうと。原発のことで、私が知っていることをすべて明るみに出そうと思ったのです。

普通の職場環境とは全く違う
 放射能というのは蓄積します。いくら徴量でも十年なら十年分が蓄積します。これが怖いのです。日本の放射線管理というのは、年間50ミリシーベルトを守ればいい、それを越えなければいいという姿勢です。

 例えば、定検工事ですと三ケ月くらいかかりますから、それで割ると一日分が出ます。でも、放射線量が高いところですと、一日に五分から七分間しか作業が出来ないところもあります。しかし、それでは全く仕事になりませんから、三日分とか、一週間分をいっぺんに浴びせながら作業をさせるのです。これは絶対にやってはいけない方法ですが、そうやって10分間なり20分間なりの作業ができるのです。そんなことをすると白血病とかガンになると知ってくれていると、まだいいのですが……。電力会社はこういうことを一切教えません。

 稼動中の原発で、機械に付いている大きなネジが一本緩んだことがありました。動いている原発は放射能の量が物凄いですから、その一本のネジを締めるのに働く人三十人を用意しました。一列に並んで、ヨーイドンで七メートルくらい先にあるネジまで走って行きます。行って、一、二、三と数えるくらいで、もうアラームメーターがビーッと鳴る。中には走って行って、ネジを締めるスパナはどこにあるんだ?といったら、もう終わりの人もいる。ネジをたった一山、二山、三山締めるだけで百六十人分、金額で四百万円くらいかかりました。

 なぜ、原発を止めて修理しないのかと疑問に思われるかもしれませんが、原発を一日止めると、何億円もの損になりますから、電力会社は出来るだけ止めないのです。放射能というのは非常に危険なものですが、企業というものは、人の命よりもお金なのです。

「絶対安全」だと五時間の洗脳教育
 原発など、放射能のある職場で働く人を放射線従事者といいます。日本の放射線従事者は今までに約二七万人ですが、そのほとんどが原発作業者です。今も九万人くらいの人が原発で働いています。その人たちが年一回行われる原発の定検工事などを、毎日、毎日、被曝しながら支えているのです。

 原発で初めて働く作業者に対し、放射線管理教育を約五時間かけて行います。この教育の最大の目的は、不安の解消のためです。原発が危険だとは一切教えません。国の被曝線量で管理しているので、絶対大丈夫なので安心して働きなさい、世間で原発反対の人たちが、放射能でガンや白血病に冒されると言っているが、あれは“マッカナ、オオウソ”である、国が決めたことを守っていれば絶対に大丈夫だと、五時間かけて洗脳します。  

 こういう「原発安全」の洗脳を、電力会社は地域の人にも行っています。有名人を呼んで講演会を開いたり、文化サークルで料理教室をしたり、カラー印刷の立派なチラシを新聞折り込みしたりして。だから、事故があって、ちょっと不安に思ったとしても、そういう安全宣伝にすぐに洗脳されてしまって、「原発がなくなったら、電気がなくなって困る」と思い込むようになるのです。

 私自身が二〇年近く、現場の責任者として、働く人にオウムの麻原以上のマインド・コントロール、「洗脳教育」をやって来ました。何人殺したかわかりません。みなさんから現場で働く人は不安に思っていないのかとよく聞かれますが、放射能の危険や被曝のことは一切知らされていませんから、不安だとは大半の人は思っていません。体の具合が悪くなっても、それが原発のせいだとは全然考えもしないのです。作業者全員が毎日被曝をする。それをいかに本人や外部に知られないように処理するかが責任者の仕事です。本人や外部に被曝の問題が漏れるようでは、現場責任者は失格なのです。これが原発の現場です。

 私はこのような仕事を長くやっていて、毎日がいたたまれない日も多く、夜は酒の力をかり、酒量が日毎に増していきました。そうした自分自身に、問いかけることも多くなっていました。一体なんのために、誰のために、このようなウソの毎日を過ごさねばならないのかと。気がついたら、二〇年の原発労働で、私の体も被曝でぼろぼろになっていました。

だれが助けるのか
 また、東京電力の福島原発で現場作業員がグラインダーで額(ひたい)を切って、大怪我をしたことがありました。血が吹き出ていて、一刻を争う大怪我でしたから、直ぐに救急車を呼んで運び出しました。ところが、その怪我人は放射能まみれだったのです。でも、電力会社もあわてていたので、防護服を脱がせたり、体を洗ったりする除洗をしなかった。救急隊員にも放射能汚染の知識が全くなかったので、その怪我人は放射能の除洗をしないままに、病院に運ばれてしまったんです。だから、その怪我人を触った救急隊員が汚染される、救急車も汚染される、医者も看護婦さんも、その看護婦さんが触った他の患者さんも汚染される、その患者さんが外へ出て、また汚染が広がるというふうに、町中がパニックになるほどの大変な事態になってしまいました。みんなが大怪我をして出血のひどい人を何とか助けたいと思って必死だっただけで、放射能は全く見えませんから、その人が放射能で汚染されていることなんか、だれも気が付かなかったんですよ。

 一人でもこんなに大変なんです。それが仮に大事故が起きて大勢の住民が放射能で汚染された時、一体どうなるのでしょうか。想像できますか。人ごとではないのです。この国の人、みんなの問題です。

びっくりした美浜原発細管破断事故!
 皆さんが知らないのか、無関心なのか、日本の原発はびっくりするような大事故を度々起こしています。スリーマイル島とかチェルノブイリに匹敵する大事故です。一九八九年に、東京電力の福島第二原発で再循環ポンプがバラバラになった大事故も、世界で初めての事故でした。

 そして、一九九一年二月に、関西電力の美浜原発で細管が破断した事故は、放射能を直接に大気中や海へ大量に放出した大事故でした。

 チェルノブイリの事故の時には、私はあまり驚かなかったんですよ。原発を造っていて、そういう事故が必ず起こると分かっていましたから。だから、ああ、たまたまチェルノブイリで起きたと、たまたま日本ではなかったと思ったんです。しかし、美浜の事故の時はもうびっくりして、足がガクガクふるえて椅子から立ち上がれない程でした。

 この事故はECCS(緊急炉心冷却装置)を手動で動かして原発を止めたという意味で、重大な事故だったんです。ECCSというのは、原発の安全を守るための最後の砦に当たります。これが効かなかったらお終りです。だから、ECCSを動かした美浜の事故というのは、一億数千万人の人を乗せたバスが高速道路を一〇〇キロのスピードで走っているのに、ブレーキもきかない、サイドブレーキもきかない、崖にぶつけてやっと止めたというような大事故だったんです。

 原子炉の中の放射能を含んだ水が海へ流れ出て、炉が空焚きになる寸前だったのです。日本が誇る多重防護の安全弁が次々と効かなくて、あと〇・七秒でチェルノブイリになるところだった。それも、土曜日だったのですが、たまたまベテランの職員が来ていて、自動停止するはずが停止しなくて、その人がとっさの判断で手動で止めて、世界を巻き込むような大事故に至らなかったのです。日本中の人が、いや世界中の人が本当に運がよかったのですよ。

 この事故は、二ミリくらいの細い配管についている触れ止め金具、何千本もある細管が振動で触れ合わないようにしてある金具が設計通りに入っていなかったのが原因でした。施工ミスです。そのことが二十年近い何回もの定検でも見つからなかったんですから、定検のいい加減さがばれた事故でもあった。入らなければ切って捨てる、合わなければ引っ張るという、設計者がまさかと思うようなことが、現場では当たり前に行われているということが分かった事故でもあったんです。

もんじゅの大事故
 去年(一九九五年)の十二月八日に、福井県の敦賀にある動燃(動力炉・核燃料開発事業団)のもんじゅでナトリウム漏れの大事故を起こしました。もんじゅの事故はこれが初めてではなく、それまでにも度々事故を起こしていて、私は建設中に六回も呼ばれて行きました。というのは、所長とか監督とか職人とか、元の部下だった人たちがもんじゅの担当もしているので、何か困ったことがあると私を呼ぶんですね。もう会社を辞めていましたが、原発だけは事故が起きたら取り返しがつきませんから、放っては置けないので行くのです。

 ある時、電話がかかって、「配管がどうしても合わないから来てくれ」という。行って見ますと、特別に作った配管も既製品の配管もすべて図面どおり、寸法通りになっている。でも、合わない。どうして合わないのか、いろいろ考えましたが、なかなか分からなかった。一晩考えてようやく分かりました。もんじゅは、日立、東芝、三菱、富士電機などの寄せ集めのメーカーで造ったもので、それぞれの会社の設計基準が違っていたのです。

 図面を引くときに、私が居た日立は〇・五mm切り捨て、東芝と三菱は〇・五mm切上げ、日本原研は〇・五mm切下げなんです。たった〇・五mmですが、百カ所も集まると大変な違いになるのです。だから、数字も線も合っているのに合わなかったのですね。

 これではダメだということで、みんな作り直させました。何しろ国の威信がかかっていますから、お金は掛けるんです。

 どうしてそういうことになるかというと、それぞれのノウ・ハウ、企業秘密ということがあって、全体で話し合いをして、この〇・五mmについて、切り上げるか、切り下げるか、どちらかに統一しようというような話し合いをしていなかったのです。今回のもんじゅの事故の原因となった温度センサーにしても、メーカー同士での話し合いもされていなかったんではないでしょうか。

 どんなプラントの配管にも、あのような温度計がついていますが、私はあんなに長いのは見たことがありません。おそらく施工した時に危ないと分かっていた人がいたはずなんですね。でも、よその会社のことだからほっとけばいい、自分の会社の責任ではないと。

 動燃自体が電力会社からの出向で出来た寄せ集めですが、メーカーも寄せ集めなんです。これでは事故は起こるべくして起こる、事故が起きないほうが不思議なんで、起こって当たり前なんです。

 しかし、こんな重大事故でも、国は「事故」と言いません。美浜原発の大事故の時と同じように「事象があった」と言っていました。私は事故の後、直ぐに福井県の議会から呼ばれて行きました。あそこには十五基も原発がありますが、誘致したのは自民党の議員さんなんですね。だから、私はそういう人に何時も、「事故が起きたらあなた方のせいだよ、反対していた人には責任はないよ」と言ってきました。この度、その議員さんたちに呼ばれたのです。「今回は腹を据えて動燃とケンカする、どうしたらよいか教えてほしい」と相談を受けたのです。

 それで、私がまず最初に言ったことは、「これは事故なんです、事故。事象というような言葉に誤魔化されちゃあだめだよ」と言いました。県議会で動燃が「今回の事象は……」と説明を始めたら、「事故だろ! 事故!」と議員が叫んでいたのが、テレビで写っていましたが、あれも、黙っていたら、軽い「事象」ということにされていたんです。地元の人たちだけではなく、私たちも、向こうの言う「事象」というような軽い言葉に誤魔化されてはいけないんです。

 普通の人にとって、「事故」というのと「事象」というのとでは、とらえ方がまったく違います。この国が事故を事象などと言い換えるような姑息なことをしているので、日本人には原発の事故の危機感がほとんどないのです。

日本のプルトニウムがフランスの核兵器に?
 もんじゅに使われているプルトニウムは、日本がフランスに再処理を依頼して抽出したものです。再処理というのは、原発で燃やしてしまったウラン燃料の中に出来たプルトニウムを取り出すことですが、プルトニウムはそういうふうに人工的にしか作れないものです。

 そのプルトニウムがもんじゅには約一・四トンも使われています。長崎の原爆は約八キロだったそうですが、一体、もんじゅのプルトニウムでどのくらいの原爆ができますか。それに、どんなに微量でも肺ガンを起こす猛毒物質です。半減期が二万四千年もあるので、永久に放射能を出し続けます。だから、その名前がプルートー、地獄の王という名前からつけられたように、プルトニウムはこの世で一番危険なものといわれるわけですよ。

 しかし、日本のプルトニウムが去年(一九九五年)南太平洋でフランスが行った核実験に使われた可能性が大きいことを知っている人は、余りいません。フランスの再処理工場では、プルトニウムを作るのに核兵器用も原発用も区別がないのです。だから、日本のプルトニウムが、この時の核実験に使われてしまったことはほとんど間違いありません。

 日本がこの核実験に反対をきっちり言えなかったのには、そういう理由があるからです。もし、日本政府が本気でフランスの核実験を止めさせたかったら、簡単だったのです。つまり、再処理の契約を止めればよかったんです。でも、それをしなかった。

 日本とフランスの貿易額で二番目に多いのは、この再処理のお金なんですよ。国民はそんなことも知らないで、いくら「核実験に反対、反対」といっても仕方がないんじゃないでしょうか。それに、唯一の被爆国といいながら、日本のプルトニウムがタヒチの人々を被爆させ、きれいな海を放射能で汚してしまったに違いありません。

 世界中が諦めたのに、日本だけはまだこんなもので電気を作ろうとしているんです。普通の原発で、ウランとプルトニウムを混ぜた燃料(MOX燃料)を燃やす、いわゆるプルサーマルをやろうとしています。しかし、これは非常に危険です。分かりやすくいうと、石油ストーブでガソリンを燃やすようなことなんです。原発の元々の設計がプルトニウムを燃すようになっていません。プルトニウムは核分裂の力がウランとはケタ違いに大きいんです。だから原爆の材料にしているわけですから。

 いくら資源がない国だからといっても、あまりに酷すぎるんじゃないでしょうか。早く原発を止めて、プルトニウムを使うなんてことも止めなければ、あちこちで被曝者が増えていくばかりです。

日本には途中でやめる勇気がない
 世界では原発の時代は終わりです。原発の先進国のアメリカでは、二月(一九九六年)に二〇一五年までに原発を半分にすると発表しました。それに、プルトニウムの研究も大統領命令で止めています。あんなに怖い物、研究さえ止めました。

 もんじゅのようにプルトニウムを使う原発、高速増殖炉も、アメリカはもちろんイギリスもドイツも止めました。ドイツは出来上がったのを止めて、リゾートパークにしてしまいました。世界の国がプルトニウムで発電するのは不可能だと分かって止めたんです。日本政府も今度のもんじゅの事故で「失敗した」と思っているでしょう。でも、まだ止めない。これからもやると言っています。

 どうして日本が止めないかというと、日本にはいったん決めたことを途中で止める勇気がないからで、この国が途中で止める勇気がないというのは非常に怖いです。みなさんもそんな例は山ほどご存じでしょう。

 とにかく日本の原子力政策はいい加減なのです。日本は原発を始める時から、後のことは何にも考えていなかった。その内に何とかなるだろうと。そんないい加減なことでやってきたんです。そうやって何十年もたった。でも、廃棄物一つのことさえ、どうにもできないんです。

 もう一つ、大変なことは、いままでは大学に原子力工学科があって、それなりに学生がいましたが、今は若い人たちが原子力から離れてしまい、東大をはじめほとんどの大学からなくなってしまいました。机の上で研究する大学生さえいなくなったのです。

 また、日立と東芝にある原子力部門の人も三分の一に減って、コ・ジェネレーション(電気とお湯を同時に作る効率のよい発電設備)のガス・タービンの方へ行きました。メーカーでさえ、原子力はもう終わりだと思っているのです。

 原子力局長をやっていた島村武久さんという人が退官して、『原子力談義』という本で、「日本政府がやっているのは、ただのつじつま合わせに過ぎない、電気が足りないのでも何でもない。あまりに無計画にウランとかプルトニウムを持ちすぎてしまったことが原因です。はっきりノーといわないから持たされてしまったのです。そして日本はそれらで核兵器を作るんじゃないかと世界の国々から見られる、その疑惑を否定するために核の平和利用、つまり、原発をもっともっと造ろうということになるのです」と書いていますが、これもこの国の姿なんです。

廃炉も解体も出来ない原発
 一九六六年に、日本で初めてイギリスから輸入した十六万キロワットの営業用原子炉が茨城県の東海村で稼動しました。その後はアメリカから輸入した原発で、途中で自前で造るようになりましたが、今では、この狭い日本に一三五万キロワットというような巨大な原発を含めて五一の原発が運転されています。

 具体的な廃炉・解体や廃棄物のことなど考えないままに動かし始めた原発ですが、厚い鉄でできた原子炉も大量の放射能をあびるとボロボロになるんです。だから、最初、耐用年数は十年だと言っていて、十年で廃炉、解体する予定でいました。しかし、一九八一年に十年たった東京電力の福島原発の一号機で、当初考えていたような廃炉・解体が全然出来ないことが分かりました。このことは国会でも原子炉は核反応に耐えられないと、問題になりました。

 この時、私も加わってこの原子炉の廃炉、解体についてどうするか、毎日のように、ああでもない、こうでもないと検討をしたのですが、放射能だらけの原発を無理やりに廃炉、解体しようとしても、造るときの何倍ものお金がかかることや、どうしても大量の被曝が避けられないことなど、どうしようもないことが分かったのです。原子炉のすぐ下の方では、決められた線量を守ろうとすると、たった十数秒くらいしかいられないんですから。

 机の上では、何でもできますが、実際には人の手でやらなければならないのですから、とんでもない被曝を伴うわけです。ですから、放射能がゼロにならないと、何にもできないのです。放射能がある限り廃炉、解体は不可能なのです。人間にできなければロボットでという人もいます。でも、研究はしていますが、ロボットが放射能で狂ってしまって使えないのです。

 結局、福島の原発では、廃炉にすることができないというので、原発を売り込んだアメリカのメーカーが自分の国から作業者を送り込み、日本では到底考えられない程の大量の被曝をさせて、原子炉の修理をしたのです。今でもその原発は動いています。

 最初に耐用年数が十年といわれていた原発が、もう三〇年近く動いています。そんな原発が十一もある。くたびれてヨタヨタになっても動かし続けていて、私は心配でたまりません。

 また、神奈川県の川崎にある武蔵工大の原子炉はたった一〇〇キロワットの研究炉ですが、これも放射能漏れを起こして止まっています。机上の計算では、修理に二〇億円、廃炉にするには六〇億円もかかるそうですが、大学の年間予算に相当するお金をかけても廃炉にはできないのです。まず停止して放射能がなくなるまで管理するしかないのです。

 それが一〇〇万キロワットというような大きな原発ですと、本当にどうしようもありません。

「閉鎖」して、監視・管理
 なぜ、原発は廃炉や解体ができないのでしょうか。それは、原発は水と蒸気で運転されているものなので、運転を止めてそのままに放置しておくと、すぐサビが来てボロボロになって、穴が開いて放射能が漏れてくるからです。原発は核燃料を入れて一回でも運転すると、放射能だらけになって、止めたままにしておくことも、廃炉、解体することもできないものになってしまうのです。

 先進各国で、閉鎖した原発は数多くあります。廃炉、解体ができないので、みんな「閉鎖」なんです。閉鎖とは発電を止めて、核燃料を取り出しておくことですが、ここからが大変です。

 放射能まみれになってしまった原発は、発電している時と同じように、水を入れて動かし続けなければなりません。水の圧力で配管が薄くなったり、部品の具合が悪くなったりしますから、定検もしてそういう所の補修をし、放射能が外に漏れださないようにしなければなりません。放射能が無くなるまで、発電しているときと同じように監視し、管理をし続けなければならないのです。 

 今、運転中が五一、建設中が三、全部で五四の原発が日本列島を取り巻いています。これ以上運転を続けると、余りにも危険な原発もいくつかあります。この他に大学や会社の研究用の原子炉もありますから、日本には今、小さいのは一〇〇キロワット、大きいのは一三五万キロワット、大小合わせて七六もの原子炉があることになります。

 しかし、日本の電力会社が、電気を作らない、金儲けにならない閉鎖した原発を本気で監視し続けるか大変疑問です。それなのに、さらに、新規立地や増設を行おうとしています。その中には、東海地震のことで心配な浜岡に五機目の増設をしようとしていたり、福島ではサッカー場と引換えにした増設もあります。新設では新潟の巻町や三重の芦浜、山口の上関、石川の珠洲、青森の大間や東通などいくつもあります。それで、二〇一〇年には七〇~八〇基にしようと。実際、言葉は悪いですが、この国は狂っているとしか思えません。

 これから先、必ずやってくる原発の閉鎖、これは本当に大変深刻な問題です。近い将来、閉鎖された原発が日本国中いたるところに出現する。これは不安というより、不気味です。ゾーとするのは、私だけでしょうか。

どうしようもない放射性廃棄物
 それから、原発を運転すると必ず出る核のゴミ、毎日、出ています。低レベル放射性廃棄物、名前は低レベルですが、中にはこのドラム缶の側に五時間もいたら、致死量の被曝をするようなものもあります。そんなものが全国の原発で約八〇万本以上溜まっています。

 日本が原発を始めてから一九六九年までは、どこの原発でも核のゴミはドラム缶に詰めて、近くの海に捨てていました。その頃はそれが当たり前だったのです。私が茨城県の東海原発にいた時、業者はドラム缶をトラックで運んでから、船に乗せて、千葉の沖に捨てに行っていました。

 しかし、私が原発はちょっとおかしいぞと思ったのは、このことからでした。海に捨てたドラム缶は一年も経つと腐ってしまうのに、中の放射性のゴミはどうなるのだろうか、魚はどうなるのだろうかと思ったのがはじめでした。

 現在は原発のゴミは、青森の六ケ所村へ持って行っています。全部で三百万本のドラム缶をこれから三百年間管理すると言っていますが、一体、三百年ももつドラム缶があるのか、廃棄物業者が三百年間も続くのかどうか。どうなりますか。

 もう一つの高レベル廃棄物、これは使用済み核燃料を再処理してプルトニウムを取り出した後に残った放射性廃棄物です。日本はイギリスとフランスの会社に再処理を頼んでいます。去年(一九九五年)フランスから、二八本の高レベル廃棄物として返ってきました。これはどろどろの高レベル廃棄物をガラスと一緒に固めて、金属容器に入れたものです。この容器の側に二分間いると死んでしまうほどの放射線を出すそうですが、これを一時的に青森県の六ケ所村に置いて、三〇年から五〇年間くらい冷やし続け、その後、どこか他の場所に持って行って、地中深く埋める予定だといっていますが、予定地は全く決まっていません。余所の国でも計画だけはあっても、実際にこの高レベル廃棄物を処分した国はありません。みんな困っています。

 原発自体についても、国は止めてから五年か十年間、密閉管理してから、粉々にくだいてドラム缶に入れて、原発の敷地内に埋めるなどとのんきなことを言っていますが、それでも一基で数万トンくらいの放射能まみれの廃材が出るんですよ。生活のゴミでさえ、捨てる所がないのに、一体どうしようというんでしょうか。とにかく日本中が核のゴミだらけになる事は目に見えています。早くなんとかしないといけないんじゃないでしょうか。それには一日も早く、原発を止めるしかなんですよ。

 私が五年程前に、北海道で話をしていた時、「放射能のゴミを五〇年、三百年監視続ける」と言ったら、中学生の女の子が、手を挙げて、「お聞きしていいですか。今、廃棄物を五〇年、三百年監視するといいましたが、今の大人がするんですか? そうじゃないでしょう。次の私たちの世代、また、その次の世代がするんじゃないんですか。だけど、私たちはいやだ」と叫ぶように言いました。この子に返事の出来る大人はいますか。

 それに、五〇年とか三百年とかいうと、それだけ経てばいいんだというふうに聞こえますが、そうじゃありません。原発が動いている限り、終わりのない永遠の五〇年であり、三百年だということです。

住民の被曝と恐ろしい差別
 日本の原発は今までは放射能を一切出していませんと、何十年もウソをついてきた。でもそういうウソがつけなくなったのです。

 原発にある高い排気塔からは、放射能が出ています。出ているんではなくて、出しているんですが、二四時間放射能を出していますから、その周辺に住んでいる人たちは、一日中、放射能をあびて被曝しているのです。

ある女性から手紙が来ました。二三歳です。便箋に涙の跡がにじんでいました。「東京で就職して恋愛し、結婚が決まって、結納も交わしました。ところが突然相手から婚約を解消されてしまったのです。相手の人は、君には何にも悪い所はない、自分も一緒になりたいと思っている。でも、親たちから、あなたが福井県の敦賀で十数年間育っている。原発の周辺では白血病の子どもが生まれる確率が高いという。白血病の孫の顔はふびんで見たくない。だから結婚するのはやめてくれ、といわれたからと。私が何か悪いことしましたか」と書いてありました。この娘さんに何の罪がありますか。こういう話が方々で起きています。

 この話は原発現地の話ではない、東京で起きた話なんですよ、東京で。皆さんは、原発で働いていた男性と自分の娘とか、この女性のように、原発の近くで育った娘さんと自分の息子とかの結婚を心から喜べますか。若い人も、そういう人と恋愛するかも知れないですから、まったく人ごとではないんです。 こういう差別の話は、言えば差別になる。でも言わなければ分からないことなんです。原発に反対している人も、原発は事故や故障が怖いだけではない、こういうことが起きるから原発はいやなんだと言って欲しいと思います。原発は事故だけではなしに、人の心まで壊しているのですから。

私、子ども生んでも大丈夫ですか。たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ。
 最後に、私自身が大変ショックを受けた話ですが、北海道の泊原発の隣の共和町で、教職員組合主催の講演をしていた時のお話をします。どこへ行っても、必ずこのお話はしています。あとの話は全部忘れてくださっても結構ですが、この話だけはぜひ覚えておいてください。

その講演会は夜の集まりでしたが、父母と教職員が半々くらいで、およそ三百人くらいの人が来ていました。その中には中学生や高校生もいました。原発は今の大人の問題ではない、私たち子どもの問題だからと聞きに来ていたのです。

 話が一通り終わったので、私が質問はありませんかというと、中学二年の女の子が泣きながら手を挙げて、こういうことを言いました。 

 「今夜この会場に集まっている大人たちは、大ウソつきのええかっこしばっかりだ。私はその顔を見に来たんだ。どんな顔をして来ているのかと。今の大人たち、特にここにいる大人たちは農薬問題、ゴルフ場問題、原発問題、何かと言えば子どもたちのためにと言って、運動するふりばかりしている。私は泊原発のすぐ近くの共和町に住んで、二四時間被曝している。原子力発電所の周辺、イギリスのセラフィールドで白血病の子どもが生まれる確率が高いというのは、本を読んで知っている。私も女の子です。年頃になったら結婚もするでしょう。私、子ども生んでも大丈夫なんですか?」と、泣きながら三百人の大人たちに聞いているのです。でも、誰も答えてあげられない。

 「原発がそんなに大変なものなら、今頃でなくて、なぜ最初に造るときに一生懸命反対してくれなかったのか。まして、ここに来ている大人たちは、二号機も造らせたじゃないのか。たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ」と。ちょうど、泊原発の二号機が試運転に入った時だったんです。

 「何で、今になってこういう集会しているのか分からない。私が大人で子どもがいたら、命懸けで体を張ってでも原発を止めている」と言う。

 「二基目が出来て、今までの倍私は放射能を浴びている。でも私は北海道から逃げない」って、泣きながら訴えました。

 私が「そういう悩みをお母さんや先生に話したことがあるの」と聞きましたら、「この会場には先生やお母さんも来ている、でも、話したことはない」と言います。「女の子同志ではいつもその話をしている。結婚もできない、子どもも産めない」って。

 担任の先生たちも、今の生徒たちがそういう悩みを抱えていることを少しも知らなかったそうです。

 これは決して、原子力防災の八キロとか十キロの問題ではない、五十キロ、一〇〇キロ圏でそういうことがいっぱい起きているのです。そういう悩みを今の中学生、高校生が持っていることを絶えず知っていてほしいのです。

原発がある限り、安心できない
 みなさんには、ここまでのことから、原発がどんなものか分かってもらえたと思います。

 チェルノブイリで原発の大事故が起きて、原発は怖いなーと思った人も多かったと思います。でも、「原発が止まったら、電気が無くなって困る」と、特に都会の人は原発から遠いですから、少々怖くても仕方がないと、そう考えている人は多いんじゃないでしょうか。

 でも、それは国や電力会社が「原発は核の平和利用です」「日本の原発は絶対に事故を起こしません。安全だから安心しなさい」「日本には資源がないから、原発は絶対に必要なんですよ」と、大金をかけて宣伝をしている結果なんです。もんじゅの事故のように、本当のことはずーっと隠しています。

 原発は確かに電気を作っています。しかし、私が二〇年間働いて、この目で見たり、この体で経験したことは、原発は働く人を絶対に被曝させなければ動かないものだということです。それに、原発を造るときから、地域の人達は賛成だ、反対だと割れて、心をズタズタにされる。出来たら出来たで、被曝させられ、何の罪もないのに差別されて苦しんでいるんです。

 みなさんは、原発が事故を起こしたら怖いのは知っている。だったら、事故さえ起こさなければいいのか。平和利用なのかと。そうじゃないでしょう。私のような話、働く人が被曝して死んでいったり、地域の人が苦しんでいる限り、原発は平和利用なんかではないんです。それに、安全なことと安心だということは違うんです。原発がある限り安心できないのですから。

 それから、今は電気を作っているように見えても、何万年も管理しなければならない核のゴミに、膨大な電気や石油がいるのです。それは、今作っている以上のエネルギーになることは間違いないんですよ。それに、その核のゴミや閉鎖した原発を管理するのは、私たちの子孫なのです。

 そんな原発が、どうして平和利用だなんて言えますか。だから、私は何度も言いますが、原発は絶対に核の平和利用ではありません。

 だから、私はお願いしたい。朝、必ず自分のお子さんの顔やお孫さんの顔をしっかりと見てほしいと。果たしてこのまま日本だけが原子力発電所をどんどん造って大丈夫なのかどうか、事故だけでなく、地震で壊れる心配もあって、このままでは本当に取り返しのつかないことが起きてしまうと。これをどうしても知って欲しいのです。

 ですから、私はこれ以上原発を増やしてはいけない、原発の増設は絶対に反対だという信念でやっています。そして稼働している原発も、着実に止めなければならないと思っていあす。

 原発がある限り、世界に本当の平和はこないのですから。

優しい地球 残そう子どもたちに

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筆者「平井憲夫さん」について:

1997年1月逝去。
1級プラント配管技能士、原発事故調査国民会議顧問、原発被曝労働者救済センター代表、北陸電力能登(現・志賀)原発差し止め裁判原告特別補佐人、東北電力女川原発差し止め裁判原告特別補佐人、福島第2原発3号機運転差し止め訴訟原告証人。
「原発被曝労働者救済センター」は後継者がなく、閉鎖されました。

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原子力発電がなくても暮らせる社会をつくる国民会議
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原発がどんなものか知ってほしい [原発や核廃棄物]

 19年前 チェルノブイリ原発事故後に普通の主婦が書いて 発行された小冊子 
「まだ、まにあうのなら 私の書いたいちばん長い手紙」を、
保育園、小学校で夢中で回覧したのを思い出しました。        
私のこんなこと(突き動かされるというか、熱くなること)の原点だと思います。        
昨年 小冊子に その後の思いを追記されて 再出版されたようです。
今 読み直してみて 改めて 
「原発反対! 原発がなくても人間は暮らしていける。
次の世代に放射性廃棄物を残すなんてひどすぎる!」を実感しました。
        
 今回の「豪快な号外」が 何かしなくてはと突き動かされた第2回目ですが、        
やはりそれは 発起人・中村隆市さんの原発関係のメッセージがあったからなんだと再認識しました。        
みなさん 是非 「まだ、まにあうのなら」 読んでみてください。
希望者には 廻します。図書館にもあります。(予約すると簡単ですよ)

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「国民が現実を「知らされていない」実態が、ここにもあったか、という思いです。
やはり、原発は全廃しなければいけませんね。」と 教えてもらったHPです。

http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html 
以下 目次のみ 転載させていただきました。 

原発がどんなものか知ってほしい(全)   平井憲夫

私は原発反対運動家ではありません
 私は原発反対運動家ではありません。二十年間、原子力発電所の現場で働いていた者です。原発については賛成だとか、危険だとか、安全だとかいろんな論争がありますが、私は「原発とはこういうものですよ」と、ほとんどの人が知らない原発の中のお話をします。そして、最後まで読んでいただくと、原発がみなさんが思っていらっしゃるようなものではなく、毎日、被曝者を生み、大変な差別をつくっているものでもあることがよく分かると思います。

1.私は原発反対運動家ではありません
2.「安全」は机上の話
3.素人が造る原発
4.名ばかりの検査・検査官
5.いいかげんな原発の耐震設計
6.定期点検工事も素人が
7.放射能垂れ流しの海
8.内部被爆が一番怖い
9.普通の職場環境とは全く違う
10.「絶対安全」だと5時間の洗脳教育
11.だれが助けるのか
12.びっくりした美浜原発細管破断事故!
13.もんじゅの大事故
14.日本のプルトニウムがフランスの核兵器に?
15.日本には途中でやめる勇気がない
16.廃炉も解体も出来ない原発
17.「閉鎖」して、監視・管理
18.どうしようもない放射性廃棄物
19.住民の被曝と恐ろしい差別
20.私、子供生んでも大丈夫ですか。たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ。
21.原発がある限り、安心できない
著者 平井憲夫さんについて

どうぞ 本文はHP http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html をあけてください。

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「いまさらこのような事実を知っても混乱するばかりでしょうが、
事実は事実として受け止め、そこから考える必要があると思います。」と教えていただいた 
記事の前文を転載させていただきました。


設計者からの諌言「浜岡原発は制御不能になる」 2005/04/15

 私(林信夫はペンネーム)は日本原子力事業株式会社(現・株式会社東芝)の社員として、中部電力浜岡原子力発電所2号機の設計に当たった技術者です。浜岡原発は基礎を固定する岩盤の強度が弱いという問題があり、当時、技術者たちは原子炉が地震に耐えられるようにいろいろ工夫をしましたが、いずれも耐震計算をしてみると「持たない」という結果が出たのです。それでも2号機の建設はそのまま進みそうでした。私はとても悩みました。そして、技術者の良心に従って会社を辞めました。周りの人たちへのささやかな「警告」になればと思ったからです。

どうぞ 本文はHP http://www.news.janjan.jp/area/0504/0504145797/1.php をあけてください。


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ストップ再処理 パーティー&パレード  [原発や核廃棄物]

NO NUKES MORE HEARTS 2007.11.18
「ストップ再処理 パーティ&パレード」 
http://www.nonukesmorehearts.org/
     <角砂糖5個分で日本全滅>
日比谷野外大音楽堂に yhと amanoe2k 2人で行って来ました。

■日時 11月18日(日)    
■タイムテーブル
 12:00 ライブ&トーク( ピーターバラカン・マエキタミヤコ・羽仁カンタ・中西俊夫・佐藤タイジ
   SUGIZO・正木高志・山本若子・Yae・FUNKIST・木下David・吉本多香美 and more.....
 15:45 パレード開始(日比谷⇒東京電力本社前⇒数寄屋橋⇒東京駅八重洲口前)
   (teamGOGOではかごを片手に沿道の方に花の種を手渡しながら平和の種を撒きました。)
 17:00 流れ解散 (常盤橋公園) 

今回のイベントについて 電力会社が怖くて 報道されないのが実情ですが、
それでも 以下のサイト開けてください。
当日の様子がとってもよく分かります。そして 再処理の実情も...

★取材&ブログもろもろ・・・

◎TBS NEWS:唯一の報道!      もう古くなってしまって掲載ページなくなりました。 
http://news.tbs.co.jp/20071118/newseye/tbs_newseye3710791.html

◎原発報道しないメディアをピーターバラカン氏痛烈批判
日比谷野音(青山貞一)
http://eritokyo.jp/independent/aoyama-col8090.html

◎『NO NUKES MORE HEARTS ストップ再処理』
http://ameblo.jp/watan0/entry-10056136632.html

◎11月18日、晴天!「反核集会・パレード」には、子どもたちがいっぱい!!
http://www.seiko-jiro.net/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=593&forum=1

◎独立系メディア「今日のコラム」
http://eritokyo.jp/independent/aoyama-column1.htm

◎池田こみち:NO NUKES MORE HEARTSイベント参加記
http://eritokyo.jp/independent/ikeda-col0590.html

◎きっこのブログ
http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2007/11/no_nukes_more_h.html

◎サーファー熱く語る@DAVID  (11/19,20のブログ)
http://ameblo.jp/dk-surf/

人類は放射能と共存できません。未来に 処理できない危険なごみを残したくありません。
  「原子力がないと電気が使えない」はでたらめです。 
  ちょっとした工夫で原発がなくても今の生活はできます。

と強く訴え 「反核集会」って銘打って 緊迫感ある旗を掲げた従来のデモ行進
とは ちょっと違った ロックと トークと パレードの楽しい 集まりでした。
「そんなで大丈夫? 間に合うの?」と感じた私は 実におばさんでした。
若者は 自分のブログでこんなことを書いていました。
他の方も みんな 沢山情報発信し 強く 熱く さりげなく草の根運動してました。

~~~~~ここから テツさん~~~~~~~

「あらかじめ断っておきますが、僕も再処理には何が何でも絶対反対です!
あんなバカみたいに放射能まきちらす危険きわまりないもの、冗談じゃないです。

ただ、だからと言って、声高に反対!反対!と叫び散らしても
自分もつかれるし、楽しくないし、
なにより、聞いてる人達は引くだけだと思うのです。

現に、昨日のパレード中に銀座を横切って歩いたんですが、
街行く人々とのあきらかな距離感をかんじました。

ひろしパパやあべちゃん達が、笑顔で子供達に飴玉をくばったり、
花の種のついたメッセージカードを渡したりして、
ほんとに涙ぐましい努力をしてました!

そうなんです。
みんなが楽しそうと思ってもらえることが大切なのでは?と、おいらは思うのです。

反対!反対!と叫ぶのではなく、
みんなで平和の種をまこうよ! 一緒にパレードして楽しもうよ!
原子力のない世界はハッピーだよー☆

・・・てなノリで、みんなが笑顔のパレード集団だったら、
もっと良かったのにな~というのが、今回のおいらの感想です。

道行く人を誘いこんで、一緒に歌ったり、踊ったり、・・・

その中で、再処理ないといいよね~。放射能ないほうがいいよね~。
と伝えられたら。 と半分妄想のテツでありましたー。

~~~~~ここから にぽぽさん~~~~~~~

http://www.deep-eco.org/myblog/archives/2007/11/post_816.html

来年の2月に本格稼働をするって言われている六ヶ所村の核燃料廃棄物処理工場を含め、原発というものを心から再度見つめ直し、考え、行動していこうっていう主旨のイベント。平和の種を蒔いて、笑顔を繋げていこうと、歌、踊り、トーク、そして、ピースパレード。全てがポジティブで、前の方に意識を向いていられる感じの内容だった。

・・・・いや、、、お祭りみたいで面白かったよ(笑)
・・・・・って、正直、問題は深刻だし、様々な当事者にとっては不謹慎な言い方かもしれないけど、でも、こういう「楽しさ」の形で知っていく場っていうのは、必要だと思う。

感情的になることって確かにあると思う。何も知らないまま、このまま、流されていったら、どうなるかわからない現状だと思う。それを危機に思い感情的なことも大切で、それに反対することも大事。でも、力では力で押し返される。結局、こういう形で”戦争”って起きる。今の事柄って、心の反映でしかないから、争いの心には争いしか起きない。

この前、奈良であった「虹のまつり」もそうだけど、社会っていうのは様々な繋がり・・・自然や人の繋がりで出来ているんだから、その繋がりを感じられない行動をしても、結局、同じところに帰って行くだけだと思う。こういう状況だからこそ、こういう大変な時だからこそ、その繋がりを大切にした上で、感じ、考え、行動していきたい。

今までの反対運動や行動って、その「繋がり」の部分って、どこまで感じて出来てきたのかな。もちろん、今までのことを否定するつもりはないし、その今までの積み重ねが今の時代をつくりあげていると思うけど、、、、、原発だけでなく、こういう”意見を言う活動”っていうものの本質をも考えさせられるイベントだったなって、そう思う。

怒りには怒りしか繋がらない。
悲しみには悲しみしか繋がらない。
喜びには喜びしか繋がらない。
笑顔には笑顔しか繋がらない。

・・・・・

愛には愛しか繋がらない。

夜、参加者のみんなで食事をした後、空を見上げたら、暗闇には、ぽっかりと半月の月。
私には、輝かしい街中のどんなネオンよりも、ずっと、綺麗に見えました。
この月の美しさは、どれだけ、みんなの心に届くのかな。
こういう当たり前のことに感動できる世の中であって欲しいって、そんな風に思う今日この頃です。


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六ヶ所村核燃料再処理施設って? (前編) [原発や核廃棄物]

***よこはま自然育児の会、自然育児の会に所属する2歳児のお母さんが、
「六ヶ所のことを書こう」と決意して、まとめたものを転載させていただきました。***

『再処理や原発のこと、イヤだイヤだと言いつつ、正直言ってちゃんとわかってなかったし、署名を頼んだ父から「署名はするが、人に頼むならちゃんと説明くらい出来ないとダメだ!」と言われ、悔しいやら、恥ずかしいやらという経緯があって、いつかちゃんと基本はおさえようと田中優さんのDVDとともに取り寄せた京都大学原子炉実験所の小出先生のDVDと小冊子を購入し、脱稿する前に「再処理を学ぼう&全国一斉署名」にチェックしていただいた原稿です。』

六ヶ所村核燃料再処理施設って?  (前編)

この11月から本格稼動の予定であった青森県六ヶ所村にある日本原燃(株)の再処理事業所は本格稼動は来年2月以降に延期となったものの、アクティブ試験という実際に稼動させての試験は既に昨年3月末から始まっています。
この施設=核燃料再処理施設とは一体何をする所なのでしょうか?

【まずは原子力発電所の話から】
原子力発電所では何やらむずかしい事が行われているという印象が強いですよね? でも原理は単純。火力発電所も原子力発電所も同じ大きな湯沸かし器なのです。電気を起こすにはタービン(羽車)を回して発電機を動かす(磁石を振動させることで電気を起こす)わけですが、そのタービンを回す動力は蒸気です。火力発電所では石油や石炭、天然ガスを燃やしてパイプの中の水を沸騰させ蒸気にします。原子力発電所では圧力釜(原子炉)の中、内釜(炉心)で燃料であるウランを燃やし、外釜の水を沸騰させ蒸気にします。ただ原子力発電所が火力発電所と違って非常に危険なのはウランを燃やすからです。ウランは広島型原爆の材料です。ウランは採掘する段階で放射能を多量に放出し鉱山労働者は被爆、土地は放射能汚染されます。そして原子力発電所には記憶に新しい新潟県中越沖地震での柏崎刈羽原子力発電所のように耐震性の問題があります。1986年のチェルノブイリ事故は休止中に実験を行っていたところ制御不能に陥り、爆発。放出された放射能は広島原爆500発分以上と言われています。

【原発の燃料であるウランを燃やすと…】
原子炉の中、ウランを燃やした後に残るのは死の灰=使用済み核燃料です。
原子炉の炉心(内釜の中)には燃料集合体というものが沢山並べられています。それは燃料棒と言われる金属製の細長いさや(直径約1cm長さ約4m)が束ねられた物です。燃料棒の中には燃料ペレット(高さ直径ともに約1cm)と呼ばれる瀬戸物が詰めてあり、その中にウランが入れてあり、その燃料ペレットの中でウランは燃やされます。なので、基本的には死の灰は瀬戸物の中に閉じ込められています。一部は外に漏れて来ても、周りには金属のさやがあるのでまがりなりにも閉じ込められています。しかし、時には金属に欠陥があり死の灰が漏れ出て原子力発電所の周りに汚染を拡げるという可能性は否めません。そして、その死の灰の中にプルトニウムという自然界には存在しない物質が出来るのです。

【プルトニウムって?】
原子力発電所でウランを燃やすと出来るプルトニウムは原子力爆弾(長崎型原爆)の原料となります。プルトニウム抽出の技術は第二次世界大戦中に原爆を作る為に開発されました(マンハッタン計画)。原子力技術とは元々は発電の為ではなく核兵器製造のために開発されて来たものなのです。

【さて本題の核燃料の再処理とは?】
原子力発電所で燃料であるウランを燃やしたあとの使用済み核燃料(核ゴミ)を再処理する目的はプルトニウムを取り出すこと。プルトニウムは核兵器の原料ですが、日本で核兵器を作る訳はなく、何に利用するのかと言うと「核燃料サイクル」というプルトニウムを燃料として燃やす特別な原子炉(高速増殖炉)をもつ原子力発電所を稼働させ、燃やした後はまた再処理しプルトニウムを取り出して燃料を作るというサイクルを実現することが原子力推進する人々の夢なのです。しかし、開発に一兆円を超える費用をつぎこんだ高速増殖炉「もんじゅ」は試験稼働直後に事故を起こし止まったまま。再処理して取り出すプルトニウムを有効に使う技術はいまだ実現の目処がたっていないようです。

【とてつもなく危険な再処理工場】
再処理工場では、まず始めに死の灰をせっかく中に閉じ込めていた燃料棒をブチブチにちょん切ります。死の灰の中にはさまざまな放射性物質が含まれていて、その中にはすぐ気体になり易いものもあり、それらは工場に設置した高い煙突からそのまま大気へ放出されます。(いくら高い所と言っても安全なのでしょうか?)そして、バラバラになった瀬戸物にはウラン、プルトニウム、死の灰が渾然一体となって含まれていて、それらを分離するために硝酸で溶かし、ようやく液体になった物にいろいろな薬品を加えて、死の灰はこっち、ウランはこっち、プルトニウムはこっちと分別されます。さまざまな行程で沢山の放射能が排気塔から出され、海へも流されます。それが再処理という作業です。これはプルトニウムを材料とする長崎型原爆を作ろうと思えば避けて通れない作業でした。日本は敗戦国で核開発が出来なかった為に技術がなく、国内の原子力発電所で出た使用済み核燃料の再処理はイギリスとフランスに委託していました。現在、海外に貯蔵してもらっている分も含め日本が保有しているプルトニウムの量は長崎原爆の何千発分にもなるそうです。

【取り出したプルトニウムは何に使う?】
さて、それほど溜め込んでしまったプルトニウム。夢の「核燃料サイクル」も目処が立たず。通常の原子力発電所での新たな燃料として使用するプルサーマル(再処理によって抽出したプルトニウムとウランを混合した特別な燃料=MOX燃料を普通の原子炉で燃やすこと)を行っても数%しかプルトニウムを利用出来ません。それなのに再処理工場でさらにプルトニウムを生産するという不思議な計画が進められているのです。

『では、そんな再処理工場からどの位の放射能が放出されるのか? 三陸の美味しい海産物は? 外から浴びるより怖い呼吸や飲食による内部被爆って何?
など次号後編では私達の暮らしに直結する問題を書かせて頂こうと思います。』

参考資料: 京都大学原子炉実験所小出裕章氏DVD「六ヶ所処理工場が問う私たちの生き方」、スロービジネスカンパニー発行「知ることからはじめようbeyond the nuclear age」


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六ヶ所村核燃料再処理施設って? (後編) [原発や核廃棄物]

***前編 に引き続き転載させていただきました。***

六ヶ所村核燃料再処理施設って?  (後編)

前編では核燃料の再処理施設とは原子力発電所から出る使用済み核燃料からプルトニウムを取り出すために、せっかく死の灰(=核分裂生成物)をとじこめている燃料棒をブチブチに切断し、硝酸をはじめさまざまな薬品を使って、その中からウランとプルトニウムを取り出す施設であり、その過程ではとてつもない放射能汚染を引き起こすというところまで説明させて頂きました。後編ではその汚染について、具体的に書かせていただこうと思います。

【六ヶ所村再処理施設からどれ位の放射能が出されるのか】
再処理施設からは猛毒のプルトニウムやさまざまな種類の死の灰(=核分裂生成物)が排出されます。それらは経口致死量に換算すると海への排水で毎年47700人分、空への排気で毎年5000人分の放射性物質が排出されるそうです!通常の原子力発電所が一年間に出す放射能を一日で排出するといわれていますが、2006年3月末から行われているアクティブ試験での実績はどうだったかと言うとクリプトン85という物質に限って言えば国内の全原発55基から出される量のなんと17000倍!が放出されたということです。(それも技術的には除去可能なのにコストの面で除去しないと決められたとのこと…)たとえ事故が起きなくてもこれだけ大量の放射能が環境中に放出されるのです。ひとたび事故が起これば、日本全体に放射能の被害は及ぶでしょう。再処理工場は危険な放射能をたれ流す最悪の核施設です。ヨーロッパでは再処理工場周辺にまき散らされたプルトニウムなどの放射能が鳥や魚、植物、そして人体からも確認されています。

【大気と海への汚染】
六ヶ所村は日本列島の太平洋側、青森県の八戸からさらに北上した沿岸に位置します。そこから海へと放出されたトリチウム、ヨウ素、コバルト、ストロンチウム、セシウム、プルトニウムなどの放射能は「太平洋の大量の海水によって希釈されるので安全」と国や日本原燃は説明していますが、実際はそうはいかず、北東方向から流れ込む冷たい千島海流によって陸側に戻され、沿岸38km以内を南下していくことになります。それも温かい海流にのっているため放射能は海面近くを流れて行き、海藻が多くの放射能を取り込むことになります。そして、国内最大の漁場である三陸海岸を通り房総半島の先で黒潮とぶつかる所まで汚染されると言われています。ハガキを海に流す実験では海流にのったハガキは茨城県の大洗海岸に一番多く漂着したそうです。
そして、大気へはクリプトン、トリチウム、ヨウ素、炭素などの気体状の放射能が放出されます。これも「空気によって拡散するので問題ない」と言っていますが、はたしてそうでしょうか?六ヶ所村には夏場(野菜などが栽培される時期)にヤマセと言われる季節風が吹きます。その風にのった放射能は岩手県へと流されて行きます。

【人体への影響】
再処理によって放出される放射能はガンや白血病を引き起こす原因となります。イギリスの再処理工場周辺では子どもの白血病の発症率が他の地域の10倍、フランスの再処理工場周辺では6倍になっています。イギリスの再処理工場周辺では子どもの乳歯からプルトニウムが検出されています!しかし英仏ともに国や事業者は因果関係を認めようとはしません。海藻や魚介類を食べる日本ではより大きな影響が出る可能性があります。

【胎児と子どもが危ない!】
日本では右肩下がりで減って来た自然死産率が1957年から上がってしまい1990年まで元の下降曲線に戻りませんでした。それは大気圏核実験がされていた時期と重なります。他の国で行われた実験で出たわずかな放射能が胎児に影響したと言えるでしょう。また米国のデータでは廃炉になった原子力発電所の周囲64kmの0-1歳児の死亡率は稼働していた時と比較すると17%下がったとされています。逆に言えば稼働中は死亡率が高かったということです。放射能の被害は細胞分裂がさかんなほど大きくなるのです。なぜなら細胞分裂する際に遺伝子の二重螺旋が一度開き、その時に放射能が悪さをするからです。なので、大人と比べると子どもが10倍、胎児が100倍の被害を受けるのです。チェルノブイリでは過去に起きた放射能漏れ事故の影響で子ども達が白血病やガンを発症し成人する前に亡くなって行くということが今も続いています。もし、このまま再処理工場が本格稼動し、汚染が広がり続けるならば日本でも同じように子どもや若者が亡くなっていくということが起こってしまう可能性があります。

【放射能の内部被曝とは?】
呼吸や飲食で体内に放射能をとりこむと細胞のDNAを傷つけガンなどの原因となります。これを内部被曝といいます。放射能の被害はそれを浴びた距離の二乗に反比例すると言われています。1m離れたところから浴びるのを1とすると体内に取り込み細胞から0.1mmの距離で浴びた場合は1億倍!の被害になります。

参考資料:田中優氏講演「STOP!温暖化、温暖化、核燃サイクル工場」コンブ・わかめの食べられなくなる日!六ヶ所村核燃料施設からの海洋核汚染物質、三陸の海を放射能から守る岩手の会発行小冊子「三陸の海を守るため知らなくてはいけないこと」、原子力資料情報室http://cnic.jp/


 


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六ヶ所再処理工場反対 サイバーアクション [原発や核廃棄物]

<yhよりサイバーアクションの提案>

ピーターバラカンさんが社会に大きなうねりを作りましょうと言っておられました。
その通りだと思います。
大きなうねりは、今すぐだと思います。
「抗議の意思表示」のうねりを作り出したいです!!
「抗議の意思表示」のメールや手紙は有効な手軽な一歩かも知れません。

お手軽アクションです。
「六ヶ所再処理工場の「試験」運転を中止し、本格操業を取りやめに」 
皆さん 自分の気持ちを送ってみて下さい。

http://www.greenpeace.or.jp/cyberaction/rokkasho/

<amanoe2kのサイバーアクション>

青森県知事 三村申吾様

六ヶ所核燃料再処理工場での「試験」運転を、ただちに中止するよう、日本原燃に申し入れてください。そして本格操業に向けた安全協定を同社と締結しないでください。

 私は川崎在住、4人の子の母です。20年前のチェルノブイリ原発事故のとき、「原発いやだ!」と震えるような気持ちだったのに、いつのまにか無関心で、気付いたら日本に原発が55基もあったなんて驚きました。
 今回、電気料金を自動引落から毎月現金払いに変更しました。これは面倒です。口座引落優遇もポイントも付かなくなります。しかし、これからは 毎月 コンビニで電気料金を支払うたびに、料金体系のこと、原発のこと、六ヶ所核燃料再処理工場のことを考えようと思います。
 未来の子供たちに 放射能という危険な遺産を残したくありません。自然も減り、動植物も絶滅の危機にさらされています。良いものは何も残さず、何万年も減ることのない放射能だけを残すのでしょうか?とても悲しくなります。
 まずは 再処理工場「試験」運転を中止して、県民の立ち行く方向を 日本中で一緒に考えていきませんか?
どうぞ、100年先を考えて英断よろしくお願いいたします。  



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六ヶ所再処理工場反対署名 [原発や核廃棄物]

--- 溝口駅で六ヶ所再処理工場反対署名 69筆 号外150部 ---
日時:11月23日(金:祝日) 11時~1時
場所:溝口駅テラスデッキにて
内容:生活クラブでの六ヶ所再処理工場反対署名のお手伝い
参加メンバー:amanoe2k、kk + 生活くらぶの方5人

北風強く、寒い溝口駅前で
六ヶ所再処理工場稼動反対署名を行いました。
交代でマイクをもって 六ヶ所再処理の説明をしながら、
89筆集めることができました。
豪快な号外も 150部くらい渡せました。
  寒いので 手はポケットで 実に受取が悪くなってます。

それでも むこうから 画板とプラカードの我々目指して
「気になっていたの!」という方もいました。
「塾で教わりました。六ヶ所再処理のこと知ってます。」という小学生あり、
「放射能って何ですか?」という中学生あり、
なかなか メディアに報道してもらえない現実がありますが、
地道に アピールしていきたいですね!

kkの感想; 生活クラブとの署名アクションは、反応はまあまあ。
六ヶ所村については、少し読んでいたので、マイクを持ってかわるがわるしゃべってといわれて、
なんとかしゃべりましたが、人に伝えるためには、まだまだ勉強不足です。
青森県知事へのサイバーアクションしました。
参加者が2000人と聞くと、少ないな~と同時に、増やしたいと思うので、数字って効力ありますね。


<yhよりサイバーアクションの提案>

ピーターバラカンさんが社会に大きなうねりを作りましょうと言っておられました。
その通りだと思います。
大きなうねりは、今すぐだと思います。
「抗議の意思表示」のうねりを作り出したいです!!
「抗議の意思表示」のメールや手紙は有効な手軽な一歩かも知れません。

お手軽アクションです。
皆さん送ってみて下さい。

http://www.greenpeace.or.jp/cyberaction

 


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「報道ステーション」の特集について [原発や核廃棄物]

「報道ステーション」の特集「青森県六ヶ所村核燃料再処理工場」について 

4月11日(金)見逃した方 必見です。是非 下記インターネットで ビデオ見てください。

http://video.google.com/videoplay?docid=8908393835007530130&hl=en


 昨日「六ヶ所ラプソディ上映会& 田中優・鎌仲ひとみ対談」に行ってきました。
 いい話は沢山ありましたが、そのなかで こんなこと言っていました
 
「朝日テレビ報道ステーションが六ヶ所再処理工場を扱ってくれた。
これはすごいことです。
2年前 この映画ができて 口コミで 映画が広がってきている。
しかし 反面 「温暖化には原発推進」という日本のばかな選択も現実です。
10年前 ニュースステーションが3回シリーズで 六ヶ所再処理工場特集を組んだそうです。
1回目放送後に、東京電力から
「朝日テレビ全番組のスポンサーを撤退する」と圧力をかけられ、
とうとう1回だけの放映で終わったそうです。
それ以来、テレビでは 10年間再処理工場は 全く姿を出せなかった。
なすすべもなく 反対運動は負けて 再処理工場は進められてきた。
だから 映画や再処理反対のうねりの影響もあるだろうが、
報道ステーションがとりあげたのは すごいことです!」

豪快な号外で知り合った若者がSNSにこんな記事書いていました。

以下転載します。

☆報道ステーションへエールを☆

大手マスメディアでは報道規制がかかってしまい、
まず不可能と思われてたことが、遂に実現しましたね☆

あの六ヶ所村の再処理工場のことをテレビ朝日の「報道ステーション」が
しっかり特集組んで放送してくれました!
これを見て、僕は「すごいな!」と思いました。

東京電力、日本原燃はじめ、いろんな圧力がかかっていたであろう中、
大切な問題提議として取り上げた報道ステーションのスタッフの方達の
ジャーナリストとしての意気込みに感動しました。

こういう時、僕ら視聴者からの熱いメッセージは、テレビ局側にとって、
スゴイ影響力があると聞いています☆

だから、もしこの映像を見て「やるね!」「ありがとう!」と思った方、
是非とも報道ステーション宛に、メールなり電話なり手紙なりを送りましょう!!
第2弾、第3弾をやってくれることを期待して、「ありがとう」のメッセージを
いっぱい送ってあげま笑☆


●報道ステーションへの意見・要望
http://www.tv-asahi.co.jp/hst/contents/opinion/index_see.html


●テレ朝視聴者窓口
03-6406-5555


「豪快な号外」の最後のページに書いてある言葉です☆

「わたしたちのすることは大海のたった一滴の水にすぎないかもしれません。
でもその一滴の水があつまって大海となるのです。」
今こそ、ハチドリのひとしずくよろしく、あなたの一滴がモノを言う時かも知れませんね☆


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中国電力に公有水面埋立免許願書の許可をしないよう求める署名 [原発や核廃棄物]

★★ どんな理由があろうとも 私は 原発反対 です ★★ 

またひとつ この日本に原発が増えようとしています。
SNSの若者から 反対署名の呼びかけがありました。
私は 早速 PCからのオンライン署名
http://www.shomei.tv/project-116.html をしました。

 「上関原発予定地」でインターネット検索してみてください。
色々なことが 見えてきます。

<以下 SNSメンバーの呼びかけ文抜粋>

全国の皆さま

 愛媛・今治の男気高校生亮太より署名依頼が来ました。是非協力をお願いします☆

世界的に原発追風で日本でも上関に建設しようという動きがありますが、原発には大きな裏があります。世界中を核の危機にさらして巨万の富を得る人たちがいるわけですね。

 北欧諸国は10年前に脱原発を謳っていましたが、大きな力に取り込まれスウェーデンはひとりあたり最大の原発大国となってしまいました。逆に商用原発ゼロでここまできたデンマークの研究所を10月に訪ねて現実を見てきます。

~~~ 略

この素晴らしい地球の未来を守るため,未来の子どもたちを守るために,皆さんのお力をお貸しください。
> 「一人一人の力は 微力かもしれない、でも決して無力ではない」
> 転送していただけると幸いですm(__)m
> ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
> 緊急署名にご協力を!
> (STOP!上関原発!)
> 瀬戸内海で一番きれいな海域に、中国電力は、無駄な電力を作り、
> 大量の温排水により地球温暖化を促進し、核のゴミを吐き出す原発を建設しようとしています。美しい瀬戸内海を守るため、是非、ご協力をお願いいたします。
>

> ◎緊急署名にご協力を!
> さる6月17日に、中国電力が上関原発予定地である田ノ浦の公有水面埋立免許願書を山口県に提出しました。埋立許可願書には、国の天然記念物であるカンムリウミスズメの記載が抜け落ちており、対岸の祝島の住民の死活問題を全く無視しているという、根本的欠陥があります。
> 今後、山口県知事の判断にすべてがかかっていますが、9月の上関町議会に地元意見を諮問し、早い段階で判断をする可能性もあり、事態は急を要しています!!
> ついては、大変緊急で申し訳ありませんが、
> 下記趣旨をご理解いただき、
> 全国・全世界への署名依頼にご協力をお願いいたします!!
>
> ●署名用紙はこちらからPDFファイルをプリントしてください。
> http://stop-kaminoseki.net/shiryo/syomei20080827.pdf

> ●集約日
> 1次集約 9月26日
> 2次集約 10月15日です。

> ●署名趣旨は以下のとおりです。
> ★上関原発予定地「田ノ浦」は世界に誇る自然の宝庫です!
> ■□■□■□■□
> 世界で一番小さなクジラのスナメリが子育てをし、
> 人類の祖先といわれるナメクジウオや珍しい貝がたくさん棲んでいます。
> ★国の天然記念物のカンムリウミスズメが生息!
> ■□■□■□■□
> 繁殖の可能性もあります!!
> ★カンムリウミスズメの記載が一切ない?!
> ■□■□■□■□
> 「公有水面埋立免許願書」の根本的欠陥
> 埋立免許願書はカンムリウミスズメの記載が一切ないなど、
> 根本的な欠陥を持っており「埋め立てありき」の企業姿勢が如実に顕れています。
> ★田ノ浦の埋め立ては、祝島の人々の生きる権利を奪ってしまいます!
> ■□■□■□■□
> 田ノ浦の埋立は海を隔てて4キロの対岸にある祝島の「命の海」を奪い、
> そこに暮らす人々の生きる権利も奪います。
> ★私たちは山口県知事に、中国電力の埋め立て免許願書を、許可しないことを
> 強く求めます。

> ●集約先:
> 長島の自然を守る会
> 代表 高島美登里
> 《747-0063 山口県防府市下右田387-14》 TEL&FAX 0835(23)1891

> ●オンライン署名も受け付けています。
> ・PCからのオンライン署名 http://www.shomei.tv/project-116.html
> ・携帯からのオンライン署名http://www.shomei.tv/mobile/project.php?pid=116


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鎌仲ひとみさんの講演 報告 [原発や核廃棄物]

★★ 「平和と生活のつどい」に参加して   t.f.記 ★★

1月30日(土) 10時~ 於武蔵小杉

「平和と生活のつどい」において、鎌仲ひとみさんの講演と

彼女が監督を務める「ミツバチの羽音と地球の回転」の

ビデオレターを見聴しました。

山口県上関町
に新たに原子力発電所が建設されようとしています。

その埋め立て予定地、田ノ浦は瀬戸内海でも屈指の絶滅危惧種の

海洋生物が生息しているところでもあり、

保護されるべき地域なのです。


3.5K
対岸の祝島の人たちは漁業で生き、自然と共存してきた人々。

ビデオレターは電力会社の強引なやり方に怒り、

団結して阻止しようとする島民の姿が映され、胸が痛みました。 


 持続可能な未来を望みながらも、

電気供給は当たり前と思っている現代人(私)ですが、

生活を見直すこともさることながら、

鎌仲さんの言われるように、

電力会社が独占企業なのはおかしなことで、

川崎に市民の電力会社(自然エネルギー)が出来たらいいな。

それにはどう行動したらいいのか考えさせられました。


大きな力が動いて

報道されない真実を... 

放射能のごみは後の世代には消えないし、

壊された自然や絶滅した生物は 取り戻せないのです。 

 

先ずはご一緒にビデオレターを見ましょう!!


この平和と生活のつどいに参加した メンバーは

「知らないことは罪である。」との気持ちに共感し、

みんなで このビデオレターを見て

 知ることから考えたいと思いました。


そこで 上映会を 企画・実行しようと 準備中です。

力をかしてください。一緒に 上映会しませんか? 

 
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田中優さんの熱き心 [原発や核廃棄物]

伝わりました!田中優さんの熱き心

                                T.I

 9月18日 麻生区クールアース推進委員会主催の 田中優氏の講演会に行きました。定員100名を超えるほどの参加者を前に「原発と自然エネルギー」についてびっしりのお話でした。

内容がとても充実していたので、どのことについて書こうかと悩めば悩むほどあれもこれも書きたくなりますが、私が今一番気になる放射能のことを。

DSC03318s.jpg

 なんと、東京仙台間を新幹線片道乗車だけで0.4マイクロシーベルト被ばくするそうです。その場で生活している大勢の方たちは??月に1回ほど東北自動車道を往復している私は??  またセシウムについても 3月15日と17日に1時間に2億ベクレルという放射能が拡散されたが、今現在の量は少なく今後は汚染されないだろう。

 セシウムは空気中のホコリにくっつき地表面4センチの所にとどまり、水と一緒に深く流れてはいかない。また、雨樋、すべり台の下、サッシの溝や下、戸袋のちり、ほこりなどにくっつき、たまっている。
植物に関しては、汚染はないと思われる。地表に広がって根を張るタンポポ、苔、それとキノコ類、魚では鮎にセシウムがたまりやすいので気をつけてほしい。

DSC03317s.jpg

“セシウムを鉛でくるんでしまう微生物がいるらしい・・”と望みを託せる明るいはなしもありました。近近そのニュースが流れることを祈ってます。

(田中優氏ブログhttp://tanakayu.blogspot.com/ )

 講演会参加者のSさんが「テープ起こしでもしたのだろうか?」と思うくらいきちんと内容要約してくださいました。了解を頂きましたので掲載します。
田中優氏講演会「原発と自然エネルギー」の要約


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「さようなら原発1000万人アクション」 [原発や核廃棄物]

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「さようなら原発1000万人アクション」で
   9月19日(月)1:30~ 5万人集会(主催者発表6万人)於明治公園 に参加  

                                                                                      e2k 記
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 千駄ヶ谷駅に電車が着いてもホームには人がいっぱいで全くすすまず、電車が着くたび どんどん人があふれかえる状況でした。ホームがあふれそうs.jpg

このままでは危険なので集会参加者に「次の駅に行って歩こう」と皆が声をかけあい、代々木駅まで戻り、 「ここからデモだよね」ってプラカードさげて、そこから歩いて会場に向かいました。

 集会会場いっぱいで遠くから参加s.jpg

外まで人、人、人であふれた会場で、ちょっとでも中に入ろうと頑張りましたが、 ステージには程遠く、人の背中しか見えませんでした。
でも スピーカーから流れてくるメッセージは力強く、周りは知らない人々なのに、自然と連帯と共感で熱いものがこみ上げてきました。
主催者アピールs.jpg 
  8人目の福島からいらした武藤類子さんのスピーチには深い感動を覚えましたので、 ここに掲載します。
読んでみてください。武藤さんアピール
8人全員のステージアピール文

  デモパレードに向かうため会場を出るのに1時間s.jpgデモ隊は短く分断されて行進原宿駅前s.jpg

パレードは3コースでしたが、会場からスタート地点の道路に出るのに1時間以上 かかりました。
 福島はもとより、佐賀だ滋賀だと日本中からいらしたことがわかるのぼり旗の数々。
 こんなにみんなが原発に反対していると実感した集会でした。
 でも その日の報道を見ると「やっぱり日本はどこまでも電力会社に牛耳られている。
これは報道規制が入っている。」と 恐ろしくなりました。
 
 1人1人の力は微力でもそれを1つに大きな声にしたいです。
 来年の2/28集約の1000万人署名がんばりましょう! 


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浜岡原発見学会に参加して [原発や核廃棄物]

★★  浜岡原発見学会に参加して      2012.7.10 e2k記★★

 静岡県御前崎に建つ浜岡原子力発電所を見学してきました。
「緑の道9条の会」の呼びかけで中学生2名を含む39名が朝6時45分に大型バスに乗り込んで出発しました。

DSC04378ss.jpgDSC04380ss.jpgDSC04382ss.jpg

 まずは 展望台から 全体を眺め 反対側すぐちかくに市街地と原子力防災センター(k's電気手前の黄土色ビル)を確認し、
りっぱなパンフレットをもらって、工夫をこらした浜岡原子力発電所PR館を見学しました。

DSC04387ss.jpgDSC04389ss.jpgDSC04383ss.jpg 



DSC04390ss.jpg
DSC04394ss.jpgDSC04393ss.jpg

DSC04397ss.jpg

どんなに最新技術の粋を集めて作られたものでも、立地条件を見て唖然!
手で触っただけでぼろっとくずれる相良層を岩盤と称して杭を打ち立っているそうです。

DSC04410ss.jpgDSC04406ss.jpgDSC04401ss.jpg

 活断層をさけてジグザクに1号機から5号機までが建ち こんなに海が近くだということが
一目で見て取れました。
防潮壁の工事はまだほんの一部でした。

 
 見学後 浜岡原発を考える会のみなさんとの交流会で 不条理な話を沢山聞きました。
脅迫や圧力にもめげずに活動してきた方々に長い苦悩の跡が見て取れました。
最後に語った代表の奥さんが言った言葉が胸にずしんと響きました

 
 「私は地震がこわい、放射能が怖い、それだけで反対してきました。
私の話を信じなくてもいいので、自分で調べて下さい。
現地、地元では原発を止められない。都会の人の行動しかないと思っています。
どんな形でも参加して考えて下さい。」
 

 まずは 8月12日締切の「日本のエネルギー政策」原発依存度3択パブコメをみんなに訴えるのが
私のできる行動だと考え、帰りのバスでも 熱くよびかけて 9時帰宅しました。
 
 
 


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日本のエネルギー政策・原発依存度 [原発や核廃棄物]

★★*★★*★★*★★*★★*★★*★★*★★*★★*★★*★★*
「日本のエネルギー政策(原発依存度0,15,20-25%の3択)」について
政府が求めているパブコメに意見を出しましょう。
8月12日(日) 18時必着です     2012.8.15 追記 e2k
★★*★★*★★*★★*★★*★★*★★*★★*★★*★★*★★*

■政府が2030年の原発依存度0,15,20-25%の3択について
「日本のエネルギー政策」を全国民に問うているのをご存知ですか? 
http://www.sentakushi.go.jp/
8月12日までに国民的議論をして、
8月中に国の方針を決めてしまうそうです。(延びたようです)

こんな短期間に 国民的議論なんて尽くせるでしょうか?
やらせがあって多少は報道されるようになりましたが、「形だけ?」と疑ってしまいますが、
1人1人が参加でき、意見を言える場が提供されたことは確かです。
この機会を有効活用して 市民の意見を届けませんか?

もう期限が迫って今週中ですが、webでもFAXでも簡単ですので、
是非 意見をだしてください。
お忙しい中恐縮ですが、
職場や親類や友人、みんなに知らせてくださったら もっとうれしいです。
どうぞ よろしくおねがいします。 

どんなに安全であっても 原発を動かすことは処理できない核廃棄物を出し続けるわけで
そんなものを10万年後にまで押し付けるなんて 未来への責任が取れないと思います。
生ごみも核廃棄物も 自分のごみを他人に押し付けるのではなく 身の丈の生活をしたいです。
私は 再稼働せず これ以上 核廃棄物を出さないよう
「原発ゼロシナリオ(即時)」と書きました。

先日 浜岡原発を見に行ったとき、御前崎市で反対運動しているのは1組の夫婦に
なってしまった、そんな激しい圧力の中を頑張ってきた「浜岡原発を考える会」代表の奥さんが
「この町の人間では原発を止められない。止められるのは都会の方々しかありません。
私の言葉を信じなくてもいいです。
皆さんが何が真実か正しいのか自分で知って判断してください。」というのが印象的でした。

以下 パブコメの経緯や内容のわかる 
国の委員会メンバーである枝廣淳子さんの10分ビデオです。
http://youtu.be/0oidaqJAIw8

こちらのサイトも わかりやすくご参考に。
http://611kanagawa.org/?action=common_download_main&upload_id=454

グリンピースのサイトも参考までにご紹介します。
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/blog/41225/?gv20120707

田中優氏のブログです
http://tanakayu.blogspot.jp/2012/08/blog-post.html

★★*★★*★★*★★*★★*★★*★★*★★*★★*★★*
 上記メールを 今週 生協の仲間に始まり 親戚や昔の仕事の仲間や上司や業者さんなど
もろもろ私のアドレスの限りに 「どう思われるだろうか、
失礼はないだろうか」と 文章を何度も直し 悩みドキドキしながら 発信しています。

 アドレスエラーがあったり、無反応だったりですが
懐かしい方からの意外な反応だったり、うれしい返事や 「FAX用紙ほしい」 や 
「メール通信開けていなかった。緊急で見て考えます。」など
やっぱり 動けば 何かが変わる というのが実感です。

●市民は政治家のように金では動きません。
熱い思いで行動していきましょう。
実は 私のしていることにすごく無関心、批判的な夫なのですが 原発ゼロだけは共通です。
頑張っている新聞社を応援したいと来月から日経を東京新聞に変更したのも夫です。
親戚への一斉メールに夫も入っていて その返事です。
私達のこれからの活動にも関係あると思うので紹介します。

日経原発ゼロ記事20120807.jpg<夫からの返信>
こんな長い物を携帯におくったら、迷惑では?

 それから、一昨日の日経朝刊だった思いますが、野田首相が「ゼロにした場合の課題」の明確化を
各閣僚に指示したという記事がありました。
つまり、これはゼロを考えているわけではなく、パブコメ等が政府に都合が悪く使えない
(使わない。短期に判断しない。)という意味だと思います。
たぶん、つぎの手段として、「もっと議論を高める必要がある」とか何とか言って
判断の延期をするのだと思います。そして、ゼロの課題を上げて解が無い事を国民に議論させ、
ゼロ案が問題である、15%が妥当という国民的同意形成に進ませるのだと思います。 

つまり、今すべき事は、ゼロの際の経済落ち込み小・安全大という、経産省の試算の一部?を
学者が吟味し、その声をサポートしてあげるとか、そのコミュニティー形成を
サポートして上げる事が重要なのだと思います。(本当に活動する気があれば)

 各人の意識を高める意味合いのメールなら多少意味があるかもしれませんが、
次のフェーズ(ゼロにした場合、我々はどう生きるのか、改善策があるか?)の議論に
成りつつありますので、意識を持った人は、今後は、15%等を取らざるを得ないという
賛成派に十分成りえます。(ご参考)

●こんな返事をいただきました。

<Fさんより>
友人にもお願いしてやはりFAX等で送るよう依頼しています。
でも本来なら国民全体に問うべきものであるなら、自治会などの回覧で回して 
国民の意見を求めるなり、首相がテレビで会見を開き 広く意見を求めている事をアピールするなり 
もっといろんな方法があるように思うのですが 
そこまで積極的に行動しない不思議さを感じます。
 今回は私は悦子さんから知りましたが、下手をすると、
人によっては 一部の熱心な活動家が意見を求めているとも捉えられかねません。
マスコミにも オリンピックも大事ですが、こういったニュースをもっと取り上げてほしいものですね。

●実に同感。今まで気になりながらマスコミにメールできませんでした。これからでも遅くない。
どうやったら マスコミに伝えられるか調べてみます。

先ほど
NHKはじめ、テレビ朝日、テレビ東京、TBS、日本テレビ 5社へ
電話とメールで 「パブコメについて緊急報道を!」と訴えました。

●他にもいただきました。

<Tさんから>

 もちろんゼロシナリオと書きました。
 人が生きるうえでもっとも大切な、
 空気、水、土を汚してしまう原発はもういらない。
 文明・文化よりも人らしく生きたい。
 今この国で暮らす人々なら、これまでの価値観を変えられるはずだ、
 という趣旨の意見を添えました。
 反映されることを願いつつ。

官邸でのデモ.jpg<Hさんから>
重要情報ありがとうございました。
原発反対デモには、二回参加しました。危機感は、つのるばかり。
この情報を川崎市民の会や友達に転送しますね。

友達から、ファックス用紙ちょうだいメールが、届いています。送って。

<Uさんから>
国のエネルギー政策へのパブリックコメントは私もまわりに呼びかけているところです。
友人から書く時のポイントが送られてきましたので添付させていただきます。
「パブコメする際に、なにも選択をしないでコメント欄に「即時停止」や「即時廃止」と書くと「その他」に分類されるため、
数でまとまらない可能性があります。なので「ゼロシナリオ」と書いたうえで「即時廃止、即時停止」
また「もんじゅ」のことを書いてもいいかもしれません。」

<Tさんから>
パブコメは家族それぞれに提案済みです。少しでも良き方向の国へ力を添えたいです。

<4年前の田中優イベントに来てくれたMさん>
パブリックコメント送りました
ご無沙汰していますが、変わらず精力的に活動されているようで、すごいです!
私のできるレベルでこれからも行動できたらと思っています

<Yさんから>
親戚にも転送します。親戚たちも、放射能計測器を買ったり、雨や食べ物に気をつけたり、
各々子供たちを守るために、できる努力はしているようです。
一人でも多く今回声が届きますように!!

国民投票、締め切られましたね。
母やおばたちは関心が高く、いとこも、すぐ投票してくれました。
友人たちの反応は様々でした。
さらに輪を広げてくれたり、悦子さんに感心したり、知らせたことへ感謝したり、
してくれた人たちは、すぐに投票してくれました。
反面、日々忙しくなかなか大きな問題にじっくり向き合う時間がとれないという人も多かったです。
子供たちを守りたいはずの親たちの世代が一番忙しく、問題とは距離があるように感じました。
私は投票したものの、考える時間も材料も足りなかったな、と勉強不足を反省しました。
でも、今回投票できて良かったと思っています。 

<Sさんから>
いつものパターンで国民の意見を幅広く聞きました
と言う アリバイ工作なのでしょうね
マスコミは、パブコメの宣伝をしていないですよね
まったく理解していませんでした
12日までにFAXで意見を出しておきます

<Nさんから>
この度は、エネルギー政策の情報ありがとうございます。
日々のことに追われているときに、こういった
広い視点でものを考える時間をもつことの大切さを
思い出させていただくメールをいただいて、とても
ありがたかったです。
ぜひ、参加させていただきたいと思っております。

<Nさんから>
世界で唯一の原爆被災国であり、地震の多発国でもあるので、私は原子力発電に頼る
国の
施策には反対してきました。何故もっと早くそれに替わる方策がスタートしなかった
のかと
残念でなりません。パブコメ提出させて頂きます。

<Mさんから>
相変わらず、走り回ってますね
私も、脱原発賛成です。

あの地震から一年以上たっているのに、原発に代わるエネルギーについて、
何も考えていなかった政府には驚きました。
東電を救う金を、太陽光とか、風力等のエネルギー確保に、使った方がいいのにと思ってました。
政府より、企業が代替案を模索してあげているような感じですよね。
帰ったら、Web見てみます。

<Aさんより>
今年の暑さは一段と厳しく、経済の発展と共に長年にわたり
自然を破壊してきた結果が現実になってきたように思いますが…、

パブコメはWEBで出しました。
「政府の国民に問う会議」は、相変わらず東電の立場にたった、
無責任、厚顔ぶりに国民をばかにするのもいい加減にせい!と思い、
安全な原発などあり得ない、すぐにでも停止とおもってコメントを出しました。

<Mさんより>
ところで、国レベルのパブコメや討論型意見調査(DP)の採用は泥縄式ですが、しないよりは
した方がいいとはいうものの、あまりにも拙速過ぎます。
お送りいただく前に、提出はしましたが・・・。
少しでもDPの知識を持つ者にとっては、複雑な心境を抱かざるを得ません。
今夏、上智大学の柳下正治教授が川崎市民を対象にした討論型意見調査を行っていますが、
これは、本来そうあるべきはずの「中立・公平」を重視した民間団体によるもので、
私は注目したいと思っております。
ただ、私は、川崎市民ではないので、あまり詳しくは把握できていないのですが、
皆さまはどのように受け止めておいでですか。

大分前から、DPをはじめとする“民意”を反映させるための社会実験が、
世界各国(EUも含めて)で行われています。
日本でも、3年前には、東京工業大学の坂野達郎准教授の研究室が神奈川県と共同で
「道州制」について行っておりますし、
慶應大の曽根研究室は藤沢市と共同で、また、篠藤別府大教授により、三鷹市や新宿区でも
実施されているなど、ひっそり?と行われてきました。
311以降、社会的に認知されつつはありますが、
私はこの手法は、より狭い地域社会における市民の討議とその結果を地域課題解決に反映させるには
恰好のものであると考えています。
その意味から言っても、区民会議の精神にはぴったりと思え、
以前から、区民会議に提案したいと考えていたテーマでもあります。
ただ、課題は、少なからぬ予算を必要とする点です。

<母より>
メール 読みました。
私はブログの話し方 なぢめなく 苦労しました。
でも 言う事はわかりました。
原子発電やめても 日本の経済発展に さわりがないと
ドイツのグラフに感心しましたが どうしてドイツだけなのかなと思いました。

<S先生より>
原発依存度の3択,枝廣氏、田中氏などよませていただき、
勿論あなたからの切迫している事情をうかがい、早速郵送で
原発ゼロ送りました。

★★田中優氏が表明したというパブコメは以下です。
本当に明確で私もこんな風に言いたかったのです
(拡散歓迎ということなので、参考までに掲載させていただきました)
8万人が提出したというパブコメです。しっかり今後を見ていきましょう。★★


★★ここから転載★★

『 選択の中では「2030年原発ゼロシナリオ」を選択
しますが、即刻廃炉すべきです。』


 日本は地震が世界で最も多い地域です。当然津波も。「想定外」では
ありません。近年では4000ガルというような常識を超えるレベルになって
います。耐え得る構造物はありません。
 地震の少ない欧州のような段階的廃炉の選択肢はあり得ません。

 また原発のコストの高さはすでに「原子力のコスト(岩波新書)」などで
立証されています。
 経済性や国際競争力からは原発を選択することはできません。

 そもそもGDP成長率がエネルギー消費量を考える元になっていますが、
ドイツではGDP成長率とGHG(温室効果ガス)排出量は反比例しています。
GDP成長率はエネルギー消費量を減らせます。

 省エネや自然エネルギーに対しても、「経済的負担が大きくなる」と
していますが、わずか数年の電気料金で取り戻せるのに、なぜ「負担が
大きい」のでしょうか。イニシャルコストだけで、ランニングコストを
考えていないように見えます。

 電源構成はピーク瞬時の電気需要に対して構成されます。したがって
ピーク瞬時の需要を下げれば足りるのに、年間電力消費量で考えられて
いるようです。
 八幡東区で「新日鉄」などがやっているように、ピーク時の料金を
10倍まで高くする仕組みを入れれば、ピークの消費を下げられます。
 電源構成は瞬時の対応ですからその点から考え直すべきです。

 以上により、原発に依存する必然性はなく、逆に動かすことのリスクは
限りなく高いため、即時のゼロシナリオを求めます。 

 ★★ここまで転載★★


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